24日に行われたサンマリノGPで、キミ・ライコネンはマクラーレンのピットに戻ってきた時、腹立たしさを抑えられなかった。彼のレースがわずか9周で終わってしまったからだった。
フィンランド出身のライコネンはポールポジションからスタートダッシュを決め、ライバルたちに対して十分なリードを保ったまま周回を始めた。しかし、メカニカルトラブルが彼を襲った。彼はピットに戻り、リタイアを余儀なくされた。
「左のドライブシャフトにトラブルが生じ、早々にリタイアする羽目になった」とライコネン。「当然がっかりしているよ。いいスタートを決めて、リードを広げていたからね」
ファン−パブロ・モントーヤの代役で出場したアレクサンダー・ブルツが4位入賞を果たしたというのに、チーム全員には失意がみられた。しかし、ロン・デニスやノルベルト・ハウグは、ライコネンに慰めの言葉をかけることしかできなかった。
デニスは、以下のように明かした。「キミの仕事ぶりは素晴らしく、フェルナンド・アロンソに対してかなりのリードを築き上げていた。だが、ドライブシャフトにあるCV(等速)ジョイントに不具合が発生してしまった」と明かした。「キミには申し訳ないことをした」
ライコネンはライバルたちに比べて燃料が軽かったのでは、との憶測の声が上がっているものの、ハウグ自身は、もしも最後まで走りきれていたならば、ライコネンがアロンソやミハエル・シューマッハーを相手にバトルを展開できたはずだと確信していたようだ。
「キミはすべてにおいてうまくやっていた。完璧なスタートを決め、ライバルたちをどんどん引き離していった」とハウグ。「我々は最適な戦略を考えていてね。キミがさらなるアドバンテージを築けるような戦略だったよ。今回の不具合により今シーズン初のリタイアを喫してしまったが、チームは原因を解明するだろう」