14日、南フランスのポール・リカールで6チーム11台によるF1合同テスト2日目が行われ、BARの佐藤琢磨がトップタイムを、僚友のジェンソン・バトンが2番手タイムをマークした。
BARホンダ007を駆る佐藤は179周を走行し、自己ベストは1分02秒839だった。このタイムは前日のトップに立ったマクラーレンのペドロ・デ・ラ・ロサのタイム(1分03秒481)を約コンマ5秒上回っている。
同じく007をドライブしたバトンは約コンマ2秒遅れの2番手だったが、佐藤と同様トラブルフリーの1日を送り、164周を走りきった。ふたりは改良型エアロパーツおよびミシュランタイヤのテスト作業を行った。
ウイリアムズのアントニオ・ピッツォニアが1分03秒240で3番手。しかし、僚友のニック・ハイドフェルドは技術的なトラブルに見舞われ、わずか7周するにとどまり最下位だった。
トヨタのオリビエ・パニスが4番手。周回数は前日と合わせて200周を越え、1000km以上を走破したことになる。
パニス同様TF105をドライブしたリカルド・ゾンタは6番手だった。トヨタ・チームは3日間のテストを予定していたが、3日目は悪天候との予報を受け、この日で今週のテストを終了したようだ。
5番手はルノーのジャンカルロ・フィジケラ。フィジケラは9番手の僚友フランク・モンタニーを約コンマ5秒引き離した。ふたりはタイヤテストを行ったが、トヨタと同じくルノーも3日目が雨天になるとの予報により、今週のテストを1日早く完了した。
マクラーレンのアレクサンダー・ブルツとペドロ・デ・ラ・ロサは、7番手と8番手。ブルツは午前中にスピンを喫したものの、デ・ラ・ロサよりも若干速かった。運よくブルツのドライブしたMP4-20にダメージはなく、ガレージにいったんマシンを戻した後、無事にテストプログラムを再開、マシンのセットアップおよびミシュランのタイヤ開発に専念した。
デ・ラ・ロサもまた、午前中はセットアップ作業を行った。だが、午後に技術的なトラブルに見舞われ、チームがマシンを修理する間の3時間をガレージで過ごした。その後、午後4時頃(現地時間)にテストを再開したが、ちょうど1時間が経過した時にエンジントラブルが発生し、プログラムを早めに終了している。
10番手はジョーダンのナレイン・カーティケヤン。チームはEJ15の改良作業を懸命に続けているようだ。
一方、フェラーリは、フィオラノとムジェロでテストを行った。だが初日、2日目とは異なり、ミハエル・シューマッハーとルーベンス・バリチェロがサーキットを入れ替えている。フィオラノに赴いたシューマッハーは、おもにマシンのセットアップ作業を行い、その間もブリヂストンの様々なタイプの異なるタイヤを試していた。周回数の合計は139周で、ベストタイムは57秒651であった。
バリチェロはムジェロで、セットアップ、タイヤのテスト作業、エアロダイナミクスのテストに専念し86周を走行、ベストタイムは1分21秒303だった。
Paul Ricard(4/14)
Leading times
1.
Takuma Sato
BAR-Honda
1'02.839
179Laps
2.
Jenson Button
BAR-Honda
1'03.093
164Laps
3.
Antonio Pizzonia
Williams-BMW
1'03.240
140Laps
4.
Olivier Panis
Toyota-Toyota
1'03.312
156Laps
5.
Giancarlo Fisichella
Renault-Renault
1'03.554
110Laps
6.
Ricardo Zonta
Toyota-Toyota
1'03.567
179Laps
7.
Alex Wurz
McLaren-Mercedes
1'03.790
139Laps
8.
Pedro de la Rosa
McLaren-Mercedes
1'03.863
89Laps
9.
Franck Montagny
Renault-Renault
1'04.017
151Laps
10.
Narain Karthikeyan
Jordan-Toyota
1'05.816
174Laps#
11.
Nick Heidfeld
Williams-BMW
1'06.474
7Laps
#=Bridgestone tyres
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Track conditions:Sunny.
All times unofficial.