ミシュランのボス、ピエール・デュパスキエが、オーストラリア、マレーシアと開幕から2連勝できたのは嬉しいが、F1では一瞬たりとも「気が抜けない」だけに、マレーシア戦終了以来、ハードワークに徹していると述べた。
　それを裏づけするように、ミシュランは19戦中唯一サーキットが砂漠にあるバーレーン戦専用のニュータイヤを開発した。このタイヤでミシュランは、ブリヂストンがフェラーリのF2005の投入とともに形成逆転するのを阻止し、開幕3連勝を目指す。
「いつものように、いまは目前のレース準備に励んでいる。今年は素晴らしいスタートが切れているが、F1では一瞬たりとも気が抜けない」とデュパスキエ。
「今年のタイヤ戦争はここまでミシュランが優位に立っているが、いつ形成逆転となっても驚きではない」
「来週末、今年3つ目のシチュエーションを迎える。他のサーキットもそうだが、バーレーンにも独特の難しさがある。気温が高い上に、砂漠にあるため、トラック上に砂が飛んでくる可能性がある。そうなれば、タイヤの磨耗率が上がる」
「去年はトラック経験が全くなくレースを走った。とはいえ、私たちの技術者が事前にサーキットを訪れて情報を手に入れ、様々なシミュレーションテストを行った。しかし、だからといって今年の準備がぐっと簡単になったというわけではない。1年ぶりなので、データ的に色々と変わっているはずだ。もちろん、タイヤのレギュレーションが変わったことも大きい」
「今年は、パートナーである7つのチームに、2種類のタイヤを準備している。ひとつは、いつもと同じものだが、もう1つはバーレーン用に特別にデザインしたものだ」

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