F1イタリアGPは金曜午後のフリー走行2回目が行われ、マクラーレン・メルセデスのキミ・ライコネンがフェラーリ勢を抑えてトップタイムをマークした。
午後2時からのフリー走行2回目セッションの天候は晴れ。気温27度、路面温度39度というコンディション。セッションが始まってすぐの開始3分、第1シケイン過ぎの“曲がった直線”ターン3でニック・ハイドフェルドのジョーダン・フォードがエンジン・ブロー。インフィールドにマシンを止めた。5分後にはザウバーのフェリペ・マッサが第2シケインの縁石でマシンの底を打って、空力パーツを飛ばしている。
開始10分を過ぎて、トップはBARホンダのテストドライバー、アンソニー・デイビッドソンの1分21秒745。最高速は352.3km/hをマークし、エンジンの最高回転は1万8518回転を記録している。
デイビッドソンのタイムを破ったのは、チームのレギュラードライバー、佐藤琢磨。開始22分にニュータイヤでアタックし、セクター2、3最速で1分21秒313でトップに躍り出た。5分後にはウイリアムズのファン−パブロ・モントーヤがセクター2で失敗しながらも、琢磨に0.106秒差の2番手に浮上。ウイリアムズ勢はセクター1が速い、全体的にスムーズな走りだ。セッション開始29分には、ジャガーのマーク・ウエーバーが第1シケイン進入でスピン!退避路に入ってコースに復帰する場面も。
琢磨のタイムを破ったのは、午前中トップのミハエル・シューマッハー。開始34分に1分21秒080をマークし、琢磨を0.233秒差に下している。シューマッハーのフェラーリエンジンは1万8439回転を記録。
セッション開始46分。この時点で3番手だったウイリアムズのアントニオ・ピッツォニアがパラボリカを飛び出し、右サイドをバリアに当ててクラッシュ! マシンは大破したが、ピッツォニアは無事。
終了5分前が近付くと、タイムをあげてくるドライバーが増える。まずはライコネンが1分20秒646でトップに浮上! セクター1、3のストレート主体区間が最速だ。続いて1分後には、フェラーリのルーベンス・バリチェロがセクター2最速ながら、0.053秒ライコネンに遅れるタイムをマーク。バリチェロは2番手止まりとなった。
15時、チェッカー。ライコネンがトップのままセッション終了。バリチェロ、シューマッハー、ジェンソン・バトン、ピッツォニア、佐藤琢磨と続く順位。区間タイム最高はセクター1、3がライコネン、2がバリチェロ。終了時の気温は27度、路面温度は39度だった。