ウイリアムズBMWのリザーブドライバー、アントニオ・ピッツォ二アが、来週末のベルギーGPに怪我で療養中のラルフ・シューマッハーに代わって出場することが正式に発表された。
ファン−パブロ・モントーヤとコンビを組みスパに出場するドライバーについて、これまで候補の名前がほとんど挙がらなかったが、20日になってピッツォ二アの名がアナウンスされた。ラルフは、ハンガリーGPの後、2日間の健康診断を受けたが、少なくとも来月上旬のイタリアGPまでレースを欠場する。ラルフは現在、夏休みのテスト禁止期間の後、4日間にわたって開かれるモンツァでのテストに参加すると言われているが、正式に参加するには、彼の担当医師とF1のメディカルチーフ、シド・ワトキンズの診断が必要となる。
一方、ピッツォ二アは、ドイツGPでモントーヤとコンビを組んだマルク・ジェネに代わり、ウイリアムズチームのドライバーとして3度目のレースに出場する。ジェネはマニ−クールとシルバーストンに出場したもののポイントを獲得できなかったが、ピッツォ二アはドイツとハンガリーでトップ8に入り、計4ポイントを手にした。ピッツォ二アはいま、特別な思い出のあるスパでのレース参戦を楽しみにしている。
「スパでは、フォーミュラルノー、F3、F3000の異なるフォーミュラで4回レースに出場したことがある。最高の思い出は2位になり英F3チャンピオンを決めた2000年のことだ。スパはとても特別な場所なので、F1でレースをするのが待ちきれない」
率直にものを言う傾向にあるピッツォ二アだが、F1ではスパ名物のコーナーも恐れるに足らないと述べる。
「F1のマシンは昔からかなり変わったので、オールージュはかつてほどチャレンジングではないと思う」とピッツォ二ア。「いまでは大きなダウンフォースが得られるしタイヤも随分改良されたので、みんなオールージュもアクセル全開で曲がっていけると思う」
ウイリアムズチームは、特にウイングレットと煙突状の冷却用ダクトのエリアの空力について、風洞実験を経て改良を加えたことを明らかにしているため、ピッツォ二アがベルギーで駆るFW26はさらに戦闘力を増していることだろう。