ヨハネスブルグ近郊のキャラミ・インターナショナル・レースウェイで、6日、ミナルディF1の2シーター・チームが走行を行った。9日(月)に行われる、アルテック・南アフリカF1x2チャリティーグランプリの準備のためだ。
3日にヨハネスブルグに到着した90名からなるミナルディのメカニック、技術者、サポートスタッフらのチームは、8台の2シーターマシンを過去最も忙しいプログラムに向けて準備を整えるために、2日間を費やした。
これから3日間、チームは76人の幸運な人たちを、生涯に一度きりとなるであろう試乗体験に招待することになっている。それに加えて、チームは史上初めて、10周のレースを1日のうちに連続で開催する。これは、9日のアルテック・南アフリカF1x2チャリティーグランプリの中心となるもので、その収益金は、ネルソン・マンデラ児童基金・食料支援団体に贈られる。F1の2シーターマシンの走行だけでなく、ほかにもエキサイティングなプログラムが予定されている。国際的なエクストリーム・スポーツのコンペティションや、他のレース選手権が開催されるほか、南アフリカ出身で1979年のF1ワールドチャンピオンであるジョディ・シェクターが、タイトル獲得当時のマシン、フェラーリT4でデモ走行を行い、そのマシンは屋外展示される。
ミナルディF1の2シーター・チームは、6日(金)に練習走行を行い、そうそうたるドライバーの面々が、チャレンジングなキャラミ・サーキットに慣れる時間を提供した。この日、走行を行ったのは、F1ドライバーのジョニー・ハーバート、ラルフ・ファーマン、ニコラス・キエーサ、マルク・ジェネ、そしてF3000のスターであるパトリック・フリーザッハー、アラン・バン・デル・メルベらだった。この日のハイライトとなったのは、現BMWウイリアムズF1のドライバーであるマルク・ジェネが、フィアンセのエバ・セイケイさんを同乗させて、ツイスティな4.260kmのコースを高速で3周したことだった。元ミナルディのドライバーだったジェネは、ミナルディF1 2シーターに対して惜しみなく賛辞を贈り、将来の妻がF1のパフォーマンスを直接体験できたことを喜んだ。
「これは、ミナルディのF1 2シーター・プログラムのことを初めて耳にして以来、僕が長い間望んでいたことだよ」と、ジェネは走行を終えてからコメントした。「これは、素晴らしいブレーキとハンドリングと十分なパワーを備えた、本物のF1マシンだ。今日、僕のフィアンセを乗せて走れたことで、夢がかなった。僕は彼女に、F1マシンがどんなものなのか感じてほしかったんだ。この機会をくれた、ミナルディチームとポール・ストッダートに感謝したい。本当に素晴らしかったよ。ミナルディで2年間を過ごしたときのメカニックの何人かと再会できたのも、とても嬉しかった。いい思い出がよみがえってきたよ」
ジョディ・シェクターとアレックス・ブルツは、このキャラミのイベントのスペシャル・ゲストとなり、現在のところF1 2シーターマシンをドライブする予定はない。