マーク・ウエーバーは、2005年の行き先に関して、トヨタチームではドライブしないとファンたちに語った。
引く手あまたのウエーバーは、来季の行き先に関して様々なウワサがあり、トヨタのほかに、ウイリアムズやルノーの名前も挙げられている。またジャガーに残留するという可能性もわずかながら存在する。ただしそれは、他の契約がすべて失敗に終わった場合のことだが。
ウエーバーの行き先として最も有力視されているのは、2つ空きシートがあるウイリアムズだが、トヨタが彼を雇うために高額を提示するのではないかというウワサも根強かった。しかし、ウエーバーは11日夜、シルバーストンのGP後のパーティーで、集まった観衆に対して、トヨタでドライブすることはないだろうと語り、多くの者の驚きを招いた。
ほかのドライバーらと共にこのイベントに参加し、ステージ上でITVテレビのトニー・ジャーディーンのインタビューを受けたウエーバーは、1万2千人強の観衆を前に、自分の将来に関するやり取りの最後に「トヨタではないよ」と語った。
このさりげない一言は、一見、ウイリアムズとの契約がほとんどまとまったことを言っているかのように思われる。ウイリアムズは、ウエーバーの“素質”を賞賛していることを、公式に認めているのだ。しかしながら、マネージャーのフラビオ・ブリアトーレが、ウエーバーをフェルナンド・アロンソと共にルノーのシートに座らせる可能性もまだ残っている。
ヤルノ・トゥルーリは、モナコで優勝したことで、ルノーのシートを確保するのに十分な働きをしたように思われたが、ルノーチームは2005年の計画をなかなか発表しようとしない。来季のラインナップの発表は、最初はマニ−クールで、次はシルバーストンで行われると見られていたのだが、結局まだ行われていない。現行のラインナップとの再契約が有力視されているが、その発表が行われるまでは、ウエーバーも候補として残ることになる。