北米大陸での2連戦から、2週間のインターバルを経て、戦いの舞台はヨーロッパへと戻り、再び、2連戦を迎える。パナソニック・トヨタ・レーシングは、前戦アメリカGPで5位入賞を果たし、母国での戦いに燃えるオリビエ・パニスとクリスチアーノ・ダ・マッタが、連続ポイント獲得を目指す。
フランスGPの行われるマニクール・サーキットは、1991年に初のF1GPが行われ、14回目の開催。非常にスムースな路面が特徴だが、気温の変化に厳しく、チームを悩ませる。
昨年、パナソニック・トヨタ・レーシングは、オリビエ・パニスが10番手、クリスチアーノ・ダ・マッタが13番手から決勝へと臨み、オリビエ・パニスが8位に入賞し、ポイントを獲得。クリスチアーノ・ダ・マッタは11位でフィニッシュし、シーズン3度目となる2台完走を果たした。
クリスチアーノ・ダ・マッタ
カーナンバー16
「インディアナポリスでのアメリカGPは、我々にとって今シーズン最良のレースだったといえるだろう。トップチームに遜色ないペースでレースを進め、他チームの不運に頼ることなく、ポイントを獲得出来た。しかし、マニクールとシルバーストーンで同様のパフォーマンスを発揮するためには、ちょっとした幸運が必要になるかも知れない。マニクールは高いダウンフォースを必要とするサーキットで、今の我々のクルマには適しているとは言いがたい。しかし、路面は非常にスムースであり、その点は我々に有利に働いてくれるはずだ。パナソニック・トヨタ・レーシングは、昨年ここでポイントを獲得しており、今年もトップ8フィニッシュのパフォーマンスを再現することが目標だ」
オリビエ・パニス
カーナンバー17
「母国フランスのファンの前でレースを戦うという、私にとって特別なGPのために、マニクールに戻ってくることが出来てとても嬉しい。是非良い結果をファン、自分、そしてチームのために得たいと思っている。前戦インディアナポリスで5位入賞を果たしたという成果がそれを後押ししてくれると確信しており、この勢いを維持しなくてはならない。ただ、現実的に考えれば、マニクールでのレースはハードなものになるかも知れない。しかし、昨年我々はここで非常にコンペティティブなレースを戦うことが出来たし、チャンスはあるはずだ。フランスGPへ向けて、特に他のGPと異なるアプローチがあるわけではないが、とにかくハードにプッシュし続ける。2連戦となるイギリスGPは、我々にとってそんなに悪いサーキットではなく、フランスGPと連続してポイントを獲得することは、ホッケンハイムのドイツGPで姿を現すであろう我々の改良型F1カーの登場へ向けて、良い刺激になるはずだ」