チーム・マクラーレン・メルセデスは、地道な努力以外に復調への道はないことを繰り返し心に刻みつつ、第6戦モナコグランプリが開催される風光明媚なモンテカルロ市街へと向かう。
デイビッド・クルサードもこの週末が楽な戦いになるとは考えていない。しかし、少なくともトップ8にくい込んで、貴重な選手権ポイントを獲得することは可能だという。
「僕にとって、やはりモナコグランプリはF1シーズンの中でも特別なイベントのひとつだ。今年は施設が新しくなって、ピットレーンでの作業もだいぶやりやすくなるだろう。この建物は2002年の半ばごろから工事中だったが、すばらしい施設が出来上がりそうだし、みんなの作業環境が改善されることは間違いないと思う」
「モナコで挙げた2度の勝利は、今までの僕のキャリアのハイライトになっている。現実的に考えると、今年モンテカルロで再び優勝を狙うのは難しいかもしれないが、少しでもパフォーマンスを改善してポイントを狙いたい」
キミ・ライコネンにとって、このレースはお気に入りのイベントのひとつだ。今年は上位争いは難しいことを認めながらも、彼は少なくとも前戦バルセロナの成績は上回れそうだと期待をかける。
「多くのドライバーがそうであるように、僕はいつでもこのモナコグランプリをエンジョイしている。このイベントには特別な雰囲気があって、カレンダーの他のどのコースともまったく違ったレースなんだ。ここは本当のドライバーズサーキットと言えるだろうね」
「去年はファン‐パブロ(モントーヤ)と接近したバトルを展開した。いいレースだったよ。今週末に関しては、現状では上位を争うのは難しいと思うけど、モンテカルロの狭い市街地コースではカタルニア・サーキットよりも高い競争力を発揮できるかもしれないし、それが僕らの目指すところだ」