F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

ルノーF1元代表アビテブールがプジョーと交渉中。スポーツカープロジェクト参画の可能性

2021年4月8日

 ルノーがオフシーズン中にF1チームをアルピーヌに名称変更し、人事改造を行うなかで、ルノー・スポールF1のマネージングディレクターを務めたシリル・アビテブールがその座を追われたという知らせは、衝撃をもって受け止められた。だが、アビテブールにはモーターレーシング活動に終止符を打つつもりはなさそうだ。最近、ルノーの主要なライバルであるフランスの自動車会社プジョーで新たなモーターレーシングの役割を担う可能性が浮上してきた。


 アビテブールは、2001年に大学を卒業してからこれまでのキャリアを一貫してグループ・ルノーで過ごし、その間さまざまな役職に就いてきた。2014年からF1プロジェクトを率いてきたアビテブールは、アルピーヌF1チームでも同様の役割を担うものと考えられていたが、1月にルノー・グループから完全に離脱した。彼の家族がルノー取締役会と密接な関係にあることを考えれば、誰も予想できなかった展開といえる。


 現在、アビテブールはモーターレーシングの世界に戻るための計画を水面下で進めているようだ。2022年のWEC世界耐久選手権でスポーツカーレースに復帰することを決めたプジョーが、43歳のアビテブールに興味深い選択肢を提示したといわれる。


 プジョーを含むグループPSAとフィアット・クライスラー・オートモビルズ(FCA)が合併し、今年1月、新コングロマリット『ステランティス』が誕生した。年間870万台ものロードカーを製造するプジョー、シトロエン、フィアット、オペル、アルファロメオ、クライスラー、ジープなど14のブランドが新たな市場開発に取り組んでいる。


 当面は各ブランドが個別にマーケティングやモータースポーツ戦略を担うとみられる一方で、グループのカルロス・タバレスCEOは、ブランドごとに異なるカテゴリーで活動していくためのグローバルプラン策定に乗り出している。そのなかで、モータースポーツ全体を責任領域とするポジションに誰が就くのかは未定だが、アビテブールは、ケータハムやルノーのチーム代表を歴任し、F1から下位カテゴリーまで熟知している人物であるため、明白な候補者であると考えられる。


 ただし、現時点でアビテブールには、2022年のWEC世界耐久選手権とル・マン24時間参戦に向けて準備を開始したプジョーのスポーツカー・プロジェクトに関わると噂されている。2月にプジョーは、LMHル・マン・ハイパーカープログラムに参加する7名のドライバーを発表、そのなかのひとりであるケビン・マグヌッセンは、ハースに移る前の2016年にルノーでアビテブールと働いた経験を持つ。

2019年F1メキシコGP フレデリック・バスール(アルファロメオ)とシリル・アビテブール(ルノー)
2019年F1メキシコGP フレデリック・バスール(アルファロメオ)とシリル・アビテブール(ルノー)

 一方で、アビテブールがアルファロメオF1チームに加入するという説もある。アルファロメオはザウバーのタイトルスポンサーを経て、2019年からF1に参戦、グリッド後方からの浮上を目指しており、そのための任務をアビテブールを担う可能性があるというのだ。チーム代表のフレデリック・バスールは、かつてルノーF1チームで代表を務め、その際にアビテブールと意見の対立があったともいわれるが、ここ数年は良好な関係を築いており、今後、同じフランス出身のふたりが手を組むこともあり得る。


 今のところアビテブール自身は将来の計画について沈黙を守っているが、プジョーに近い情報筋は、同社最高幹部とアビテブールとの間で話し合いが進んでいると断言した。彼が新たなフランスのプロジェクトを率いる立場としてモーターレーシングの世界に復帰するのは、時間の問題かもしれない。



(Grandprix.com)




レース

5/24(金) フリー走行1回目 20:30〜21:30
フリー走行2回目 24:00〜25:00
5/25(土) フリー走行3回目 19:30〜20:30
予選 23:00〜
5/26(日) 決勝 22:00〜


ドライバーズランキング

※エミリア・ロマーニャGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン161
2位シャルル・ルクレール113
3位セルジオ・ペレス107
4位ランド・ノリス101
5位カルロス・サインツ93
6位オスカー・ピアストリ53
7位ジョージ・ラッセル44
8位ルイス・ハミルトン35
9位フェルナンド・アロンソ33
10位角田裕毅15

チームランキング

※エミリア・ロマーニャGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング268
2位スクーデリア・フェラーリ212
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム154
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム79
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム44
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム20
7位マネーグラム・ハースF1チーム7
8位BWTアルピーヌF1チーム1
9位ウイリアムズ・レーシング0
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第8戦モナコGP 5/26
第9戦カナダGP 6/9
第10戦スペインGP 6/23
第11戦オーストリアGP 6/30
第12戦イギリスGP 7/7
  • 最新刊
  • F1速報

    Vol.5 第5戦中国GP & 第6戦マイアミGP