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暴言ベッテル、FIAに陳謝、「特別に」懲戒処分を免れる。フェルスタッペンにも謝罪へ

2016年11月2日

 メキシコGP決勝中に無線でFIAレースディレクターに対して暴言を吐いたセバスチャン・ベッテルは、その後、FIAに対して繰り返し謝罪を行った。その結果、FIAはベッテルに対して懲戒処分を科さないことを決定した。


 フェラーリのベッテルは金曜にはフェルナンド・アロンソに引っ掛かった苛立ちから「ばか」という言葉を使い、決勝序盤には前を走るフェリペ・マッサについて「頭が悪い」と言うなど、何度か無線で悪態をついていた。決勝終盤、すぐ前の3番手を走るマックス・フェルスタッペンがコースオフした後にそのままの位置で戻り、ポジションを譲らなかったことに激怒、無線で最初はフェルスタッペンを不適切な言葉を使って批判していたが、そのうちフェルスタッペンにペナルティを出さないFIA F1レースディレクターであるチャーリー・ホワイティングに矛先を向け、「チャーリーへのメッセージだ」として不適切な言葉を使った。


 レース後の審議で、フェルスタッペンにタイムペナルティが下ると同時に、ベッテルに対してもダニエル・リカルドに対する防御が規則違反だったとしてペナルティが科され、最終的に3位リカルド、4位フェルスタッペン、5位ベッテルというリザルトが確定した。


 ベッテルがFIAに対して悪態をついたことは問題視され、本人はレース直後にホワイティングのもとを謝罪のために訪れた。その直後、ベッテルはメディアのインタビューに対し「言うべきことではなかったが、アドレナリンが高い状態だった。敬意の気持ちから彼のところに行き、自分がしたことを話した」と語った。その際のホワイティングの反応について聞かれ「それは皆さんには関係ない」とだけ答えている。


 FIAは非公式にこの件について調査、ベッテルはその後、ホワイティングに加え、FIA会長ジャン・トッドに対しても、状況を説明し、口汚く罵ったことを謝罪する手紙を送った。


 その結果、FIAは1日に声明を発表、ベッテルに対し何の処分も行わないことを明らかにした。FIAはベッテルが十分な謝罪をし、フェルスタッペンにも直接謝罪する予定であり、二度とこのようなことはしないと誓っていることから、この件をFIA国際法廷に持ち込んで懲戒処分を科すといった行動はとらないことを決めたとFIAは述べている。


 またFIAは、今後似たような出来事が起きた場合には懲戒処分を科すと、全ドライバーに対して警告した。


 FIAの声明は以下のとおり。
「最近のメキシコGPにおいて、フェラーリドライバーであるセバスチャン・ベッテルはチームの無線を通し、FIA F1レースディレクターのチャーリー・ホワイティングおよび他の競技者に対し、繰り返し汚い言葉を使った発言を行い、それが生放送で流れた」


「この一件の直後、セバスチャン・ベッテルは、自分の行動に対する後悔の念を直接示すため、自発的にチャーリー・ホワイティングを探した。その後、自分の意思でFIA会長ジャン・トッドおよびチャーリー・ホワイティングに対して手紙を送り、自分の行動について深く謝罪した」


「彼はまた、マックス・フェルスタッペンにも連絡をとると述べており、このようなことは二度と起こらないと誓った」


「心からの謝罪と強い決意を考慮し、FIA会長は、この件をFIA国際法廷に持ち込みベッテルに対して懲戒処分を行うという行動を、例外的に取らないことを決めた」


「FIAはモータースポーツで侮辱的な言葉を使うこと、特に関係者および他の競技者に対するそういった言葉を、今後も非難していく。選手権のすべての競技者が一般の人々、特に若い世代に対する模範となることを意識し尊重することを期待する」


「FIAはこの機会を利用し、今後メキシコで起きた一件に類似する出来事が起きた際には、FIA国際法廷に持ち込み、懲戒処分を取るものと忠告する」
  



(AUTOSPORTweb)

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています




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