2012年F1オーストラリアGPの日曜決勝で、ザウバーの小林可夢偉は6位、セルジオ・ペレスは8位を獲得した。
■ザウバーF1チーム
小林可夢偉 決勝=6位
チームにとっても僕自身にとってもすごく嬉しい結果だ。開幕戦で6位でフィニッシュでき、素晴らしい形でシーズンをスタートできた。スタートの後、ブルーノ(・セナ)が僕の前でスピンし、あやうく彼にクラッシュしそうになった。ヒットせずに済んでラッキーだった。でもその時、セルジオ(・ペレス)は僕を避けられずに接触し、僕はレースの間ずっとダメージを負ったリヤウイングで走らなければならなかった。
マシンのパフォーマンスが低下したし、かなり大変だった。それでも1周目を終えた時点でふたつポジションを上げていた。僕は、最初にソフトを2セット使い、最終スティントでミディアムコンパウンドを履くという、2回ストップ戦略で走っていた。2回目のピットストップはタイミングが悪く、僕がピットに入った直後にセーフティカーが出動した。その後は9位を走っていたが、最終ラップでパストール(・マルドナド)がクラッシュし、セルジオはニコ(・ロズベルグ)とバトルをしていた。それで僕が前に出て、6位でフィニッシュした。
■ザウバーF1チーム
セルジオ・ペレス 決勝=8位
ギヤボックス交換のため、最後尾からスタートすることになったので、スタート直後から順位を上げるため全力を尽くさなければならないのは分かっていた。可夢偉の後ろの12番手まで上がったが、彼が前のウイリアムズのマシンにクラッシュするのを避けた際に、僕は彼のマシンに接触してしまった。
その時、僕のフロントウイングはダメージを負った。でもそれは僕がレースの中で経験した苦労のひとつにすぎない。タイヤをセーブしたり、しばらくは燃料もセーブしなければならず、そのなかでポジションを守るための戦いをした。
本当にタフなレースだった。最終ラップ、パストール(・マルドナド)がクラッシュしてデブリが散らばっていたので、ペースを落とした。その時ニコ(・ロズベルグ)にオーバーテイクされた。
僕らのマシンは接触し、僕は完全に終わってしまったタイヤでフィニッシュを目指さなければならなかった。最終ラップにポジションを落としたことには当然がっかりしているけれど、チームにとってはいいレースだったと喜んでいる。6位と8位が獲得できるなんて、いい形でシーズンをスタートできた。