F1第11戦ハンガリーGPのフリー走行1回目がハンガロリンクで行われ、BMWザウバーのロバート・クビカがトップタイムをマークした。2、3番手にはフェラーリの2台、フェリペ・マッサ、キミ・ライコネンとなった。
午前10時(現地時間)から行われたフリー走行1回目の天候は晴れ、気温26度、路面温度36度、湿度39%というコンディション。このハンガリーGPからは山本左近がスパイカーのマシンをドライブし今季の残り7戦に出場。またトロロッソは、先日解雇されたスコット・スピードに代わってセバスチャン・ベッテルがレースドライバーに起用された。またベッテルは既にチームと来シーズンのレースドライバー契約も結んでいる。
ピットレーンがオープンになるとスパイカーとスーパーアグリの4台が真っ先にコースイン。続けてフェラーリ、トヨタ、ウイリムズを除く16台がコースへ向かうものの、インスタレーションラップのみで一端ピットへと戻っていく。このセッションで一番最初にフルラップの走行を行ったのは、久々のF1復帰となったスパイカーの山本左近で開始13分に1分32秒593をマーク。その後序盤にタイム計測を行ったのは左近、スーティル、ベッテルの3台のみで、1分27秒828をマークしたスーティルがトップとなった。
セッション中盤に入って好調な走りを見せたのはマクラーレンで、開始42分にルイス・ハミルトンが1分23秒657のタイムを出してトップに立つ。その後全22台がフルラップの走行を行うと、今度はフェルナンド・アロンソがチームメイトを0.057秒更新してトップに浮上。マクラーレン勢がトップ2を占めセッションをリードした。
終盤に突入すると、それまでの静かな動きとは打って変わってトップタイムが次々と入れ替わる展開に。まず開始1時間8分のところでハミルトンが1分23秒303のトップタイムをマークすると、続けてアロンソ、フェリペ・マッサ、ロバート・クビカが順にタイムを更新していった。そしてセッションも残り5分過ぎになると一端ピットへと戻っていた各マシンも徐々にコースへ向かい、いよいよフリー走行1回目も大詰めを迎える。しかし、その後クビカのトップタイムが破られることはなく、そのままセッションは終了した。
ハンガリーGPのフリー走行1回目は、1分22秒390をマークしたクビカがトップ。以下マッサ、キミ・ライコネン、アロンソ、ハミルトン、ニック・ハイドフェルド、ニコ・ロズベルグ、ジェンソン・バトン、ルーベンス・バリチェロ、ラルフ・シューマッハーというトップ10となった。
また、スーパーアグリのアンソニー・デイビッドソンは1分24秒802で11番手。佐藤琢磨はデイビッドソンから1.205秒落ちの19番手。注目の山本左近は1分28秒118の22番手で最初のフリー走行を終えている。