前回のニュルブルクリンク戦で、キャリア最高の部類に入る見事な優勝を遂げたフェルナンド・アロンソは、意気揚々とF1第11戦ハンガリーGPに臨む。
アロンソにとって、モナコ以来久々となった優勝は、難しいコンディションの中で達成された。ルイス・ハミルトンの登場以来、マクラーレンでの彼の能力にはクエスチョンマークがつけられてきたが、今回の勝利は、2年連続ワールドチャンピオンとしての彼の真価を再確認させるのに十分なものだった。
ハミルトンがニュルブルクリンクでトラブルに見舞われたため、アロンソの勝利によって、両者はたった2ポイント差でハンガロリンクに臨むことになる。ここは、アロンソにとって、いい思い出がたくさんある場所だ。2003年にここで、彼はF1史上最年少優勝を遂げたのだった。
それ以来、アロンソはさらに17勝を挙げているが、ニュルブルクリンクでの優勝によって、ハンガリーでもまた優勝したいという期待が高まっている。
「ドイツで優勝できたのは素晴らしかったし、ハンガリーでもぜひ同じ成績を挙げたい。このコースにはいい思い出がある。僕はハンガリーでF1初優勝を成し遂げたんだからね。しかし、去年はあまりよくなかった! チャレンジングなレースだった。タイムペナルティのせいで15位からスタートし、トップまで上りつめたが、その後リタイアしてしまった。それでもこのコースは、僕にとっていつも特別な場所だよ」
タイトでツイスティなハンガロリンクの特性に、他のどのコースよりも類似しているのはモナコだ。そのためアロンソは、5月のモナコでのマクラーレンの強さが、今週末の好調を予想させる指標となるだろうと確信している。
「僕はいつもこのレースが好きだし、今年、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスと共に、あそこでレースをするのが楽しみだよ。とてもスローなコースだが、通常とても暑くなるコンディションのせいで、肉体的には厳しいんだ」
「それに、コーナーがたくさんあるから、常にステアリングと戦い続けることになるし、コーナー出口でいいトラクションが必要だ。コーナー出口こそ、スピードに差をつけられる場所だからね。MP4-22は、今季これまで、この種のコースでいいパフォーマンスを見せているので、今回のレースに向けて、僕はポジティブな感触を持っているよ」