ジャンカルロ・フィジケラは、ルノーがバルセロナでいつもより柔らかめのミシュランタイヤを選べば、フェラーリを倒すことができるだろうと語った。
前2戦、ルノーはタイヤに苦しめられた。ニュルブルクリンクでは、マクラーレンもルノーと同じタイヤを使用し、グリップに問題を抱えた。マクラーレンもまた、バルセロナではいつもより柔らかめのタイヤを選択して、アグレッシブにイベントに取り組んでいる。
「前の2戦はとてもよく似たサーキットだった」とフィジケラ。「どちらのサーキットでも同じコンパウンドを使用した。それが開幕3戦のようにうまくいかなかった要因だと思う。しかし、次は異なる展開になるだろう。タイヤの調子は上がっている。とはいえ、ルノーにとってはフェラーリが最大のライバルになるはずだ」
「ブリヂストンがここ2戦で大きな進歩を遂げたことに対し、ずいぶん注目している。僕たちはスペインでこれまでと異なるタイヤを使用する予定だ。コンパウンドはイモラやニュルブルクリンクより柔らかめだ。正しいタイヤ選択ができていると思う」
「目標は優勝だ。僕たちは優勝できるパッケージを持っているし、バルセロナでの冬季テストではいつも速かった。本番もきっとうまくいくと思う」
フィジケラは、ここ数戦振るわない結果に終わっているものの、余計なプレッシャーは感じていないと語った。「プレッシャーは感じていない。ここのところいろいろなトラブルに見舞われたが、僕はベストを尽くしていた。チームのみんなも、僕のこれまでの仕事に満足してくれている。運が味方につくとともに、マシンに何の問題もないレースはここまでたった1回だけ。優勝したマレーシア戦だ」
「バーレーンではエンジンにトラブルを抱えた。オーストラリアではエンジンストールに見舞われた。前の2つのレースでは、予選でトラブルを抱えた。僕自身はどこも問題がない。自信は大いにある。特に今週末のレースにはね」
「バルセロナは素晴らしいサーキットだ。体力的にも精神的にも厳しいサーキットで、とりわけ首に負担がかかる。普通ならブルーな気分になるところだが、ここのファンはみんな僕を応援してくれる。今朝もサーキットを周回したとき、みんなとてもフレンドリーで、ずいぶん気分がよかった」
フィジケラは、ルノーがキミ・ライコネンを獲得したいと考えているのではというウワサを耳にしていることを認め、近々自らの将来についてチームから話が聞けることを期待していると語った。
「キミには3つの選択肢がある。マクラーレン残留、フェラーリへの移籍、そしてルノーへの移籍だ。どうなるかはわからない。予測もつかないよ」
「僕はいまのチームにとどまりたい。モンテカルロかシルバーストンあたりで、僕がチームに残留できるかどうかわかると思う」