ウイリアムズBMWのドライバー、マーク・ウエーバーが、今週末のマレーシアGPは「みんなのペースがそのまま反映されるレース」になれば面白い展開になるだろうと語った。
マレーシアGPの準備に励むウエーバーは、先週末のオーストラリア戦はミハエル・シューマッハーまでもが予選で悪天候に翻弄され、実力が反映されないままに終わったため、開幕戦の結果がマレーシアGPにそのまま反映されることはないだろうと指摘する。
ウエーバーは、昨年のマレーシアGPを振り返りながら、複雑な心境を語った。
「マレーシアにはいい思い出と悪い思い出がある。去年は予選でフロントロウを獲得したが、スタートがあまりにひどかった」
「マレーシアGPは気温が高いし、そのためにマシンの冷却やブレーキング、タイヤパフォーマンスにも大きな影響を及ぼすので、ドライバーにとってもチームにとってタフな戦いになる」
「しかし、僕はセパンが大好きだ。天候は予測しがたいが、いつも途中で天気が変わることはない。雨ならずっと雨になる」
「メルボルンの予選は大雨の影響を受けたが、セパンではドライバーのペースがそのまま反映されると思う。マレーシアの安定した天候のもとなら、だれがどれぐらいの順位になるのか予想はつく。マレーシアは条件によって予測が立ちやすいGPなので、本番を楽しみにしている」
一方、ニック・ハイドフェルドにとっても、マレーシアは「お気に入り」のレースの1つらしい。
開幕戦ではミハエルと接触してリタイアとなったハイドフェルドは、マレーシアではウイリアムズでの初完走を狙っている。加えて、彼はザウバー時代にセパンで過ごした時間も多かっただけに、くつろいだ気持ちでレースに臨むことだろう。
「マレーシアGPは、気温と湿度の高さで他のGPとは異なる特別なイベントだ。そのため、開幕戦が終わっても家に戻らず、天候に慣れるためにマレーシア南部で過ごす予定だ」
「ザウバーにいたころもマレーシアで少し過ごしたので、事情には精通している。セパンサーキットは僕のお気に入りのトラックだし、うまくドライブできる自信もあるので、レース本番を楽しみにしている」