F1ハンガリーGPは金曜日のフリー走行2回目が行われ、マクラーレン・メルセデスのキミ・ライコネンが午前中トップのミハエル・シューマッハーを抑えトップタイムをマークした。
フリー走行2回目がスタートする午後2時のブダペストの天気は晴れ時々曇り。気温26度、路面温度40度。風は4m/毎秒前後のアゲインストで、午前中とあまり変わらない。
セッション開始早々、スピンやミスが相次ぐ。まずはジョーダンのジョルジョ・パンターノが1コーナーでコースオフ。続く開始5分には、シューマッハーがトップタイムを出した後、2コーナー進入でタイヤをロックさせ大回りしてしまう。さらに6分にはミナルディのジャンマリア・ブルーニがターン9でスピン! グラベルにはまってしまう。その1分後、今回からトヨタの3台目のステアリングを握るライアン・ブリスコがターン4でオフトラック。
ミハエル・シューマッハーのタイムをまずブレイクしたのは、チームメイトのルーベンス・バリチェロ。デイビッド・クルサードが2番手に続く。バリチェロはさらに1分22秒172までタイムアップ、さらに26分には1分21秒712までタイムを縮める。
しかしその1分後、今回もウイリアムズのステアリングを握るアントニオ・ピッツォニアがバリチェロのタイムを破りトップに。そのまた1分後にはシューマッハーが最終コーナーで姿勢を乱しながらも1分21秒551でトップを奪った。
セッションも半分が過ぎたころ、またもコースオフが相次ぐ。開始31分から45分までの間に、グロックとクルサードがターン11で、アロンソ、デイビッドソンがターン4でコースオフを喫している。
残り15分になると、各車さらにタイムアップ。ウイリアムズのファン-パブロ・モントーヤが1分21秒186でトップを奪うと、その直後にシューマッハーが1分21秒009でトップに返り咲く。佐藤琢磨も上位に浮上してきた。
しかし、最終的にトップに立ったのはライコネン。終了6分前に1分21秒を切る1分20秒884でトップに立つと、そのタイムを奪うドライバーは現れず、そのままチェッカーとなった。
終了時のコンディションは気温27度、路面温度39度。最終的な順位は、ライコネンがトップで、以下シューマッハー、モントーヤ、デイビッド・クルサード、オリビエ・パニス、佐藤琢磨、ピッツォニア、ジェンソン・バトン、バリチェロ、フェルナンド・アロンソがトップ10となった。ライコネンとアロンソの差は約1秒ある。
セクターベストはセクター1がライコネン、2、3がシューマッハーとなったが、ベストセクター合算ではシューマッハーがダントツである。