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フェラーリの徹底したチームプレイでルクレールがポール獲得。角田はQ3進出で8番手【予選レポート/F1第12戦】
2022年7月24日
2022年F1第12戦フランスGPの予選が行われ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションを獲得した。2番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手はセルジオ・ペレス(レッドブル)となっている。角田裕毅(アルファタウリ)は8番手だった。
直前のFP3ではフェルスタッペンが2番手カルロス・サインツ(フェラーリ)にコンマ3秒以上の差をつけてトップ。ルクレールはコンマ6秒落ちの3番手。4、5番手のルイス・ハミルトン(メルセデス)、セルジオ・ペレス(レッドブル)はコンマ9〜1秒遅れだった。
サインツは初日のCEに続いてパワーユニットをほぼ全交換したことで、グリッド最後列への降格ペナルティを受けているだけに、この結果だけを見ればポールポジション大本命はフェルスタッペンということになる。なおケビン・マグヌッセン(ハース)もパワーユニットを4基目に交換し、グリッド最後列からのスタートが決まった。
現地時間午後4時からの予選は快晴、気温30.8度、路面温度55.4度のコンディションで始まった。2本のストレートでは横風となる、かなり強い風が吹いている。
18分間のQ1は、まずはルクレールが真っ先に1分31秒台に入る1分31秒727をマーク。続くフェルスタッペンはセクター3でややタイムロスし、コンマ164秒差の2番手につけた。3番手サインツ、4番手ペレス、5番手ランド・ノリス(マクラーレン)、6番手フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)。アルファタウリの2台は、角田は11番手、ピエール・ガスリーは14番手に留まっている。
ルクレール、サインツ、ノリスを除く17台が、再度のアタックに出て行った。最終コーナー直前で各車スローダウンし、渋滞がひどい。アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)がターン8のシケイン進入でスピン。その黄旗の影響を受けたか、角田、ガスリーともにタイム更新できず。それでも角田は13番手でQ2進出を果たしたが、ガスリーは15番手アルボンに0.016秒及ばず16番手。他のQ1落ちはランス・ストロール(アストンマーティン)、周冠宇(アルファロメオ)、ミック・シューマッハー(ハース)、ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)だった。シューマッハーは11番手タイムを出したが、ターン3でトラックリミットを超え、タイムを抹消された。
Q2は、まずはノリスがトップに立つ。直後にルクレールがコンマ467秒差をつけて、その座を奪った。しかしペレス、フェルスタッペンが次々にルクレールを先行し、レッドブルが1-2を占めた。ただしルクレールは中古、レッドブル2台は新品ソフトだ。するとサインツがQ2でもアタックを敢行し、1分31秒081と、フェルスタッペンにコンマ9秒もの大差をつけて、トップに立った。
トップ2のサインツ、フェルスタッペン以外の13台が、2セット目のアタックに出て行く。ルクレールが2番手に順位を上げ、ペレス4番手、ハミルトンも5番手につけた。さらに角田が10番手で、6月のアゼルバイジャンGP以来となるQ3進出を果たした。Q2落ちはダニエル・リカルド(マクラーレン)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)、アルボンだった。
最後列スタートのサインツ、マグヌッセンがいずれもQ3まで残る異例の展開。サインツはルクレールの前でコースインし、スリップストリームを使わせてポールポジション奪取を助ける目論みだ。ルクレールはDRSの使えないターン9からの短いストレートでサインツとの間隔を詰め、1分31秒209で暫定ポールを獲得した。フェルスタッペンは1000分の8秒及ばなかった。3番手ペレス、4番手ジョージ・ラッセル(メルセデス)、5番手ハミルトン。
最後のアタックにも、サインツは中古ソフトでルクレールの前で出て行った。徹底したチームプレイだ。一方フェルスタッペンは、ルクレールの背後につけているが、距離はかなり取っている。フェラーリ2台はこの周回でも同じ区間で接近し、ルクレールは1分30秒872でポールポジションを確定した。今季7回目のポールを獲得したルクレールは、無線で真っ先にサインツへの感謝を口にした。
フェルスタッペンはコンマ3秒差で2番手。3番手ペレス、4番手ハミルトン。そしてノリスがメルセデスに割って入る形で、5番グリッドを獲得した。6番手ラッセル、7番手アロンソ。角田の8番グリッドは、アゼルバイジャンに並ぶ今季自己ベストの予選結果だった。
(取材・文 柴田久仁夫)
1位 | マックス・フェルスタッペン | 362 |
2位 | ランド・ノリス | 315 |
3位 | シャルル・ルクレール | 291 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 251 |
5位 | カルロス・サインツ | 240 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 189 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 177 |
8位 | セルジオ・ペレス | 150 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 62 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 31 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 566 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 537 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 512 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 366 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 46 |
7位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 36 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 14 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |
第23戦 | カタールGP | 12/1 |