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F1 Topic:関係継続か解消か、マクラーレン・ホンダの将来を決める重要な7日間

2017年9月5日

イタリアGPが終了したこの1週間は、ホンダの将来を決める重要な7日間となりそうだ。レース終了後、フェルナンド・アロンソは「マクラーレンにとって決断を下す重要な1週間になるだろう。シンガポールGP前に、何か話せるといいね」と語った。


当初、ホンダをめぐるさまざまな噂のデッドラインはイタリアGPのレース後になると言われていた。それはトロロッソが来年のパワーユニットを変更する場合の締切が9月3日の18時に設定されていたからだ。つまり、それはホンダがマクラーレンとの関係を解消し、2018年はホンダがトロロッソにパワーユニットを供給し、トロロッソが使用していたルノー枠をマクラーレンが手にすることを意味する。


しかし、ホンダは土日に決定はできないとの理由から、期限が延期されているという。ただし、それは長くても1週間程度。それがアロンソの「シンガポールGPまでに」という言葉につながっている。


モンツァを訪れていたホンダの山本雅史モータースポーツ部長も「登山に例えれば、もうすぐ山頂というところにいる」と、決定が間もないことを示唆した。


「イタリアGPに来る前、日本でもさまざまなミーティングをしてきました。その中にはマクラーレンのメンバーとも会議をしましたし、私は何度も八郷(隆弘/本田技研工業社長)とさまざまな相談をしています」


では、ホンダはとのような決断を下すのか?


「私の仕事のスタンスはお互いにウィン・ウィンになること。ホンダだけではなく、相手もハッピーになるにはどうしたらいいのか。マクラーレンにはマクラーレンの考え方があり、ホンダにはホンダのやり方がある。それをどうやって理解しあえるか。だから、契約を盾に自分たちの主張だけをゴリ押ししたくはありません」


マクラーレンがホンダとの関係を解消したいのは、公然の秘密だ。もちろん、ホンダのこの3年間のパフォーマンスを考えれば、彼らがホンダを信用できなくなるのは当然だし、そのよう思いで関係を続けても、双方にメリットはないことを自明の理だ。


一方で、F1は契約の社会であるので、契約書を無視することはできない。ホンダはマクラーレンと長期の契約があり、それを破棄する場合は多額の違約金が発生する。


それをどう処理するか。また、トロロッソにホンダがPUを供給する場合、ギヤボックスをどうするのか。山本部長が「山頂は見えているが、その先が絶壁かもしれない」と、慎重な態度を崩さないのはそんな理由があるのだろう。


日本のファンの中には、ホンダがF1から撤退するのを危惧している者もいる。だが、その選択肢はホンダにはない。


「2013年にF1に復帰することをホンダが決定したとき、われわれは今度は継続していくという強い信念を持って入ってきました。今日(9月3日)、ジャン・トッドさん(FIA会長)とミーティングしましたが、ジャンは『昨日、FIAの会見を行なったけど、メディアのみんなはホンダがどうなるのかを心配していたので、私はホンダを応援すると言っておいたから、あとで(記事を)見ておいて』と言われました」と山本部長。


「昨日もチェイス・キャリー(F1会長兼CEO)とロス・ブラウン(F1モータースポーツ担当マネージング・ディレクター)がホンダのモーターホームに来てくれて、私と長谷川(祐介/総責任者)で応対しました」


「彼らも『ホンダはF1の世界にいてほしいし、いるべきだから、われわれにできることがあればなんでも言ってくれ』と言ってくれました。じつは、それ以前にもジャンとチェイスから連名で、八郷宛に『ホンダを応援する』という手紙をいただいています」


つまり、ホンダに撤退のカードはない。


「この3年間戦ってきて、正直『ホンダは厳しいね』というチームもあれば、『ホンダとやっていきたい』というチームもあります。みんなから『いらない』とは言われていません。あとはパズルをどうはめるか。いろんなピースがあるので、それをうまくはめていかなければなりません。今は継続できるよう最大限努力しています」と続けた山本部長。


残るピースをはめたとき、どんなパズルが完成するのか。パズルに描かれた絵を早く見たい。



(Masahiro Owari)




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