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【レースの焦点】勝ち抜くための野性とテクニック

2015年8月25日

 ベルギーGPの舞台、スパ・フランコルシャンではドライバーたちの個性と野性が浮かび上がる。“楽勝”に見えてしまうほど盤石なルイス・ハミルトンは何をしていたのか。あちこちで見られた鋭いオーバーテイク、そして窮地のロータスで勝利にも値する3位を得たロマン・グロージャン。それぞれのドラマを今宮雅子氏が描く。

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 簡単に得られる勝利などないとわかっていても“楽勝”という言葉が頭に浮かんでしまう、ルイス・ハミルトンのベルギーGPだった。

「攻めるよりも、タイヤをうまく使っていくことに集中したレースだった。アウトラップではアタックしなかったし、その後の3〜4周はまったく無理をしなかった──その間にニコ(ロズベルグ)との間隔が詰まったかもしれないけど、気になるようなことは一度もなかった。プッシュする必要も感じなかった」

 金曜日からマシンは好調。接戦に見えた予選も……Q3では一気に0.5秒近くチームメイトを引き離した。

 ハミルトンとロズベルグ、予選でふたりの差が顕著なのはセクター2。ハミルトンは「これまでずっとウィークポイントだった区間を、Q3の2アタックでは強みに変えることができた」と言う。複数のライン取りが可能な区間で、すべてのコーナーをまとめることができた──これ以上具体的な話はシークレットだとハミルトンが言うと、ロズベルグは「ターン12、13、14」で特に差が大きいと認めた。プーオンの先、ファーニュからスタブローにかけてはドライバーによって走行方法が異なり、最もバリエーションが広がる区間だ。

 予選のあとの課題は、今回から新ルールが適用されるスタート。この点に関しても正解を見出したのはハミルトンで、スタートのやり直し=2回のフォーメーションラップにも動じることはなかった。1コーナーの先、抜群の加速を得たセルジオ・ペレスがスリップストリームを生かしてストレートエンドで並んできても、誰かが攻撃してくることは想定内。「イン側のラインでブレーキを遅らせればポジションを守ることはできる。でも、セルジオがフェアなのは良かったね」と余裕の対応であった。

 セクター2もスタートもタイヤ管理も、研究と試行錯誤の成果──ベルギーの勝利をあえて“楽勝”と表現するなら、そんな勝ち方を築いたのはエンジニアの努力と、ハミルトン自身の力である。





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