キミ・ライコネンのフェラーリ残留に黄信号が点灯している。オーストリアGPの予選では、屈辱のQ1落ちを喫して「いったい何が起きたっていうんだ!?」とライコネンが無線を通じて声を荒げる場面もあった。
フェラーリのお膝元であるイタリアのメディアとは、すでに確執が表面化している。「ライコネンがフェラーリに残留するためには、年俸の減額が必要」と報じたガゼッタ・デロ・スポルト紙に対して、ライコネンはオーストリアGP前日にフェラーリが開催した会見の席上で「この記事を書いたのは誰だ?」と執筆した記者を特定、面と向かって「どうせ、ろくに取材もしないで書いてるんだろう」と批判したのだ。
その記者は「内部に情報提供者がいる」と反論。「ライコネンが置かれている状況は彼が考えているより厳しい。残されたチャンスは、あと2戦。フェラーリはハンガリーGP後には決断を下すだろう」と言う。
オーストリアGPではスタート直後に挙動を乱し、フェルナンド・アロンソを巻き込む事故の原因となってしまったライコネン。ふたりとも大事には至らず、レーシングアクシデントと判断されたことは幸いだったが、ライコネンにとって不運なのは、チームが“事故の原因はドライバーにある”と、ほのめかしていることだ。
オーストリアGP終了後には、ドイツ紙に「フェラーリがバルテリ・ボッタス移籍をウイリアムズに打診」という記事も出た。ライコネンの後任として、他に誰の名前が挙がっているのか。フェラーリのマウリツィオ・アリバベーネ代表は、どう語っているのか。さらなる詳細は『F1速報』オーストリアGP号に掲載の「衝撃の真相」を読んでいただきたい。
F1速報オーストリアGP号
http://www.sun-a.com/magazine/detail.php?pid=7751
AUTO SPORT BOOKS デジタル版
http://www.as-books.jp/books/info.php?no=FSH20150625