ホンダとルノーのパワーユニットをメルセデスに追いつかせ、戦える状態にすることを許さなければ、F1にとってマイナスになると、レッドブル・レーシングのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーが主張した。ザウバーのチームプリンシパル、モニシャ・カルテンボーンも同様の意見を述べている。
今シーズン、ホンダもルノーも信頼性とパフォーマンスの向上に苦労しており、そのパワーユニットを搭載するマクラーレンとレッドブルは低迷している。オーストリアGPでは両チームの4人のドライバーが、規則で許されたシーズン4基目を超えるパワーユニットエレメントを使用、グリッド降格ペナルティを受けた。レッドブルのダニエル・リカルドとダニール・クビアトは10グリッド降格、マクラーレンのフェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンはそれぞれ25位降格となった。
2008年にエンジン凍結規則下で他のエンジンに遅れをとっていたルノーが、全チームの合意の上、翌年に向けてエンジンの変更を許されたという例がある。
ホーナーは、再度同様の措置が取られるべきとまでは述べていないものの、現在のパワーユニットの格差に関し何らかの対策を講じるべきであると主張した。
「検討する必要がある。誤解しないでもらいたい。私はメルセデスについて愚痴や不平ばかり言っているとみられがちだが、彼らはこの上なく素晴らしい仕事をしていると思っている」とホーナー。
「彼らは規則をうまく解釈し、他の誰よりもいい仕事をした。問題は今、他のマニュファクチャラーが全くもって不調だということだ。彼ら(ホンダとルノー)は他のチームと戦えるレベルにあるべきだ」
「F1はホンダとルノーを今の状態のままにしておくべきではないと思う」
「ルノーに関して言うと、今回大きなペナルティを受けたことは、今後もF1にコミットしていく方向への後押しにはならない。エンジントラブルにより名誉を傷つけられる形になった」