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【GPインサイド】アロンソの“誇り”を懸念する声

2013年10月30日

LAT

「ベッテルに接近したことがない」発言に見るアロンソの誇りと影

 唯一、レッドブルのセバスチャン・ベッテルに対して挑戦権を持つドライバーとしてインドGPに臨んだフェラーリのフェルナンド・アロンソだったが、残念ながら、今年もタイトル獲得はならなかった。しかし、すでにアロンソはインドGP開幕前に「彼がタイトルを獲得するのは早かれ遅かれ時間の問題だし、彼なら残りのレースをすべて勝ちにいくだろう」と、白旗を挙げていたともとれる発言をしており、レース後もサバサバしていた。それは、アロンソの中では、負けた相手がベッテルではなく、ニューエイが手がけたマシンに勝てなかったという思いが強いからではないだろうか。

 それは、インドGP開幕前に行われた記者会見での次のようなやりとりからもうかがえる。
「ベッテルの4冠が近づいています。もし、今年ベッテルが4連覇を達成すると、あなたはミハエル・シューマッハーとベッテルというふたりの4連覇王者と唯一、タイトルを目指してバトルを繰り広げたドライバーとなります。ふたりのドライバーの共通点を聞かせてください」

 ところが、アロンソはこう言って、記者の質問をバッサリと斬った。
「その質問には答えられない。なぜなら、私はセバスチャンと接近戦を繰り広げたことがないからね」

 会見場は笑いに包まれたが、アロンソの目は笑ってはいなかった。そこには、「ドライビングではベッテルに負けていない」という元チャンピオンとしての矜持のようなものが感じられた。

 しかし、その記者会見に出席していたあるスペイン人記者は言う。
「この答えはいかにもアロンソらしいが、同時にそれこそがアロンソがベッテルに勝てない原因だ」と指摘する。なぜなら、アロンソは2011年のイタリアGPでは高速コーナーでサイド・バイ・サイドのバトルを演じているからだ(アロンソは無線で「進路を妨害された」とクレームをつけたほど)。そのほかにも、2011年のモナコGPでも接近戦を演じており、アロンソの認識は明らかに間違っているからだ。
「おそらく、アロンソは『マシンの差がありすぎて、近づくことができない』と言いたいのだろうが、逆にそういうことを言い続けていると今度はフェラーリ内部からの信頼を失うかもしれない」

Red Bull

 別のスペイン人記者も、「最近のアロンソは少し鼻が高くなっている」と警鐘を鳴らす。タイトルを獲得した夜に、チームのホスピタリティエリアの撤収作業を手伝ったベッテル。アロンソが再び、復権を果たすには、かつてのように謙虚に自分を見つめ、チームから信頼を得ることが重要なのかもしれない。なぜなら、モータースポーツはドライバーの同士の戦いであると同時に、マシンを開発し、サーキットで走らせるというチームスポーツでもあるからだ。

■GPインサイド:
日本人F1ジャーナリストの尾張正博氏がグランプリの現場から、ドライバーやチーム首脳の生の声、パドックを賑わせているニュースの真相、レースのキーポイントやサイドストーリーなどを自身の取材情報からお届けする。
 





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