ドライバーウォッチング：マッサ「フェラーリのテストドライバー？あり得ない！！」

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　去年は小林可夢偉選手をかわして2位表彰台に上がったフェリペ・マッサが、今年の予選ではアロンソにコンマ3秒近い差を付けて、5番グリッドを獲得した。フェラーリ陣営はフリー走行から一発の速さに不安があり、「せいぜい7〜9番手」とアロンソがさじを投げ、実際8番手が精いっぱいだったのと比べると、マッサの頑張りはいっそう光る。

「そうなんだ。スズカだと、いつも速いんだよね。コース自体素晴らしいし、僕のドライビングスタイルにも合ってる感じ。フェルナンドは初日からバランスが今ひとつ悪かったんだけど、ぼくは全然そんなことなかったし」

　ただしQ1のハードタイヤは、「あまりよくなかった」と言う。

「本当はQ1はハードだけで済ませたかったけど、下手するとQ2に行けない恐れがあったからね。でもミディアムの感触は最高だった。少なくとも予選一発に関しては、現時点でのマシン性能を100％引き出せたんじゃないかな」

　そこまで言えるマッサは、今週末絶好調。明日のレースも、思わぬ伏兵としての活躍が期待できるかもしれない。ところがそんないい気分に水を差すかのように、イギリス人ジャーナリストがこんな質問をやらかした。

「そんなにセッティング能力に優れてるんだから、もし来季のレースシートが取れなかったら、フェラーリのテストドライバーに戻ってみたら？」

　あまりに唐突過ぎて、最初は質問の意味がわからなかったマッサ。訊き直してようやく理解すると、「はあ〜？ありえない！！」

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