2013年F1ベルギーGPの土曜予選で、フェラーリのフェルナンド・アロンソは9位、フェリペ・マッサは10位だった。
■スクーデリア・フェラーリ
フェルナンド・アロンソ 予選=9位
9位と10位という結果に終わったときには、当然何かがうまくいかなかったのだ。事態を把握するにはデータを分析するしかない。マシンの競争力はここ数戦より高かった。それは一部にはここに持ち込んだアップデートの効果による。問題を抱えていたことが明らかだった7月半ばから、僕らはこのアップデートに取り組んできた。
僕らは不運だった。Q3に現れた雲がセッション終了直前になくならなければ、その時一番後ろで走っていたドライバーたちがタイムを更新することはできなかった。
僕はQ3の最初のラップでスピンを喫し、そのミスが響いた。ただ次のラップではその同じ場所のターン14の時点ですでに3秒上回るタイムを出した。
コンディションに阻まれた。Q1のウエットコンディションでは僕らがトップだったし、ドライコンディションとなったQ2では2位だった。だからマシンのポテンシャルはあったと思う。
Q3で何台かが最後に1周多く走ったが、その時に雨が完全にやんでいたから、彼らは少しラッキーだった。それによってポジションを3つか4つ上げられたと思う。
僕らはポール争いはできなかったかもしれないが、4位、5位、6位あたりにつけられる状態だったと考えている。
日曜の目標は優勝することだ。可能だと思う。ここでは何が起きてもおかしくない。スパでは、特に予測できない天候の影響で、常に挽回の大きな可能性がある。
僕らはレースに向けてポジティブに考える必要がある。ウエットでもドライでもマシンのパフォーマンスはいいと思うからね。
前のクルマを抜ければ、速さを発揮できる。でも問題は何台か抜かなければならないことだ。どうすればうまくやれるか考えなければならない。
ただ、雨は大きな未知の要素だ。今週末ここまで、コース全体がウエットの状態で走ってはいないからね。
フェリペ・マッサ 予選=10位
この予選結果にはすごくがっかりしている。天候がとても不安定なときには正しいタイミングで正しい判断をするのがどれだけ難しいか、十分分かっているけどね。
Q3の最初の走行でミディアムを履いたが、その時、雨が降ってきた。僕にはふたつの選択肢があった。ピットに戻って給油して新しいインターミディエイトに換えるか、タイヤ交換だけにするかだ。僕は後者を選び、路面状態が一番いい時に走ることによる恩恵を期待していた。いいタイムを出すために1周しか残されていなかった。
でも残念ながらこの選択は報われなかった。その後雨が上がり、セッション終盤に他のマシンがもっといい路面コンディションで走れたからだ。
本当に悔しい。マシンは週末を通して高い競争力があったのに、今日は運に恵まれなかった。
でも、明日いいポジションからスタートできなくても、レースは長いし、何が起きるか分からない。僕のペースはいいから、オーバーテイクを重ねて、たくさんのポイントを持ち帰りたい。