FIAは、2010年に向けてレギュレーションを変更し、F1においてシーズン途中で交代するドライバーには1日テストを行うことを許可すると発表した。
シーズン中にドライバー交代が行われ、新たに起用されるドライバーが過去2シーズンにおいてF1に出走した経験がない場合、1日のみのテストが許されることになった。テストはそのシーズンにグランプリが開催されないサーキットでしか行うことができない。
今季はシーズン中のテストが禁止になったため、トロロッソがセバスチャン・ブルデーの代わりに新人ハイミ・アルグエルスアリを起用する際も、事前のテストは許されず、アルグエルスアリはかなりの苦労を強いられることになった。また、当初、怪我をしたフェリペ・マッサの代役に決まったミハエル・シューマッハーも、2007年スペックのマシンをドライブするにとどまっている。
FIAが12月15日に発表した2010年F1スポーティング・レギュレーションには、以下のように記されている。
「チームが、レースドライバーのひとりに代わって、過去2シーズンにおいてF1レースに参加していないドライバーを起用することを発表する場合、選手権の第2戦に先立つ週の最初から最終戦までの間にトラックテストを1日行うことが許可される。その際、以下の条件が守られなければならない。
・この1日のテストは新しいドライバーによってのみ行われ、その選手権年においてレースが開催されるサーキットで行うことはできない。
・この1日のテストはドライバー交代の前の14日間からドライバー交代が行われた後の14日間の期間においてのみ行うことができる。
・ドライバー交代を発表し、テストを実行したチームがその新しいドライバーでイベントにエントリーしなかった場合、チームにはペナルティーとして、次の年のシーズン前テストとして許可される日数から1日を減らすこととする」