16日、ルノーは、ジェラルド・ロペスが率いるジニー・キャピタルと戦略的パートナーシップを結び、チームを共同運営する形でF1への関与を継続することを発表した。
ルノーは、ルノーF1チームの株式多数を、ルクセンブルグをベースとしたジニー・キャピタルに売却する予定で、両者は共同でチームを運営する。ニ社は同意書にサインしており、2010年初めに契約が締結される見込みとなっている。2010年にはチームはルノーの名称で参戦し、ルノーF1のエンジン部門からのエンジン供給を受ける。また、2010年、ルノーからレッドブル・レーシングへのエンジン供給も継続される。
ルノーF1チームプレジデント、ベルナール・レイは、次のようにコメントしている。
「我々の新たな戦略的パートナーとして、ジニー・キャピタルを歓迎する。彼らの熱意とビジネス知識は、チーム、スタッフ、我々のパートナーにとって新たな原動力となるはずだ。また、我々はF1に引き続き参戦することを楽しみにしている。本日の発表は、F1の環境における実績を高めていこうとするF1の統括団体に対する、ルノーの貢献と信頼を確認するものである」
「F1レギュレーションが進化し続ける中、選手権のさらなる効率化、健全化を推進し、ルノーはファンを楽しませることができるだろう。我々は、ハイパフォーマンスかつ燃費のいいマシンを開発し、ルノーのスキルを証明していく」
これまで、ルノーチームの売却先候補として、プロドライブのチェアマン、デイビッド・リチャーズと、グラビティー・スポーツ・マネージメント、マングローブ・キャピタル・パートナーズ、ジニー・キャピタルから成るコンソーシアムを率いるジェラルド・ロペスが挙げられていた。
ルノーF1チームのマネジメント陣はリチャーズの買収を望んでいるが、ルノー社CEOのカルロス・ゴーンはロペスのオファーに関心を持っていると言われていた。