オフシーズンに入ってもファン感謝イベントなどに出席したりと多忙を極めている佐藤琢磨。その彼が現在の心境や来シーズンの戦いに向け、抱負を語ってくれた。
Q:今後の予定やカスタマーカーの問題に対してはいかがお考えですか?
A:「5日からのヘレステストでは6日と7日に走る予定です。まあテストの間は基本的に何を乗っても良いということなので、特に問題はないと思います。カスタマーカーの問題がクリアになっていませんが、FIAの技術的なレギュレーションに関しては全く問題ないということなので、チームもそれに合わせて準備を進めていますし、今もテストを含めあらゆるデータを収集しています」
Q:どこか他のチームとの交渉などはありましたか?
A:「自分としてはとにかくコンペティティブなパッケージで走りたいと思っていて、そのための選択肢として複数のオプションも含めいくつかありましたが、現段階では基本的にスーパーアグリでやっていこうと思っています。まだ、僕自身が納得できるパッケージが揃っていないので最終合意には至っていませんが、チームも頑張っているし、この冬の間に準備が整えば来年も力強い走りができると信じていますし、お互いそれに向けて準備を進めている状況です」
Q:チームの今後の展望はどう変わっていくと思っていらっしゃいますか?
A:「1年目に関してはグランプリチームになるための準備期間だったので、何をやっても前進するのはそんなに難しくはなかったです。だた2年目にコンペティションのレベルが上がるとそれが厳しくなってきました。それでも予選トップ10だったり、選手権ポイントの目標をクリアできたことはすごく良かったと思っています。ただ、チーム自体がやはり小さいということで開発スピードが進まなかったり、試したいイメージがありつつもそれが充分に発揮できる環境にないという状態でしたね。だから今後スーパーアグリが次のステップに上がるためには、シーズンを通して開発できる環境になって、強力なエンジニアリング部門とデザイン部門の力をもっと引き出せていけば、それなりの結果もついてくると思います」
Q:ご自身の目標はどうでしょう?
A:「来年はTCSもなくなってグランプリが大きく変わるし、レースとしてもおもしろくなるでしょう。だから今年以上にチャンスもでてくると思うので、そういうところで力強い走りをしたいですね。まだクルマのパッケージが決まっていないので何とも言えませんが、今年のリザルトは越えていきたいと思っています。目標としては予選トップ10以上、決勝も6位以上という高い位置を目指していきたいです」