今シーズンは破滅的な結果と言ってもよかったホンダ・レーシングF1チームが、2007年の環境保護賞で2つの栄誉ある賞を受賞した。
シーズン前は賞賛と嘲りが半分ずつであったホンダの環境プログラム「マイアースドリーム」だったが、マークス&スペンサーやプロクター&ギャンブルといった有力候補を抑え、最優秀PRキャンペーン部門で1位に選ばれ、ロンドンのギルドホールで100万ポンドが贈られることとなった。
この後、ホンダは他の部門における18の受賞者たちと総合1位を決めることとなったが、ブリティッシュ・スカイ・ブロードキャスティング、DEFRA、トランスポート・フォー・ロンドン、ザ・ガーディアン、マークス&スペンサー、カーボン・トラストといったなみいる強豪を抑え、「人の目につく環境メッセージとして最高の例であり、一般市民の認識を高めるのにもっとも優れていた」という審査委員からの評価を得て、総合1位となった。
国連環境プログラムの広報責任者であり「緑の賞」審査委員会委員長のエリック・フォルト氏は次のように述べた。「(キャンペーンは)多様なメッセージとともに、全体的にもっとも創造的であった。想像力あふれる対応で人々に考えることをさせ、多くの人々がF1との関係を再評価した」
チームCEOのニック・フライは次のように語った。
「ホンダ・レーシングF1チームがこのような賞を受賞することは素晴らしい偉業を達成したと言える。最高のマーケティングキャンペーンを通して、環境保護を訴える多くの優れた組織とともに連携できたことを嬉しく思っている」
「私たちの『マイアースドリーム』の目的は、世界中を回るF1を利用して、世界中で環境問題への認識を高め、議論を起こさせることだった。初年度、この目的を達成でき、大成功をおさめることができた。キャンペーンは多くの人々からサポートを受けた。ホンダのF1マシンが今シーズン、目立つ“アース”カラーのデザインでレースを行うたびに、多くの人々が私たちの環境宣言を目にしてくれたと思う」
「ホンダは環境保護を強く訴える革新的な企業だ。今年キャンペーンで行った作業、態度、信念について、強く訴えていく」