クリスチャン・クリエンが、テストドライバーは1年で十分であると述べ、来シーズンは再びレースドライバーに戻りたいとの考えを明らかにした。
クリエンはオーストリアの『クライネ・ツァイトゥング』に対し、今年はホンダでテストドライバーを務めてきたが、2008年はドライバーシートを探していくと語った。しかし、ここ数週間で契約まで行えるとは考えていないとも述べた。
夏はスパ―フランコルシャンでスパイカーのテストにも参加したクリエンだが、インドの億万長者ビジャイ・マルヤがオーナーとなりスパイカーからフォース・インディアに名前を変える同チームでのシートの可能性について、すべてのチームのシートはフェルナンド・アロンソがどのチームに所属するかによって決まるとして、明らかにしなかった。
「レースシートに再び戻るために、あらゆる可能性を探っている」とクリエン。「ホンダのシートはすでに埋まっている。もう1年テストドライバーとして過ごすことには意味がない。テストドライバーは1年で十分であり、ずっとやり続けようとは思わない」
「シートは現在たくさん空いているが、まずフェルナンド・アロンソがどのチームになるのか、決まらないとね。それには2、3週間かかるだろう。でも、僕が再びレースをしたいことに違いはない!」
レッドブルからのバックアップについては、2007年にチャンプカーからのオファーがあった際に断っただけに、望めそうにないが、それでもクリエンは、同郷のアレックス・ブルツが引退を表明したいま、故郷オーストリアからのサポートが得られればと期待している。
ブルツの引退でウイリアムズにシートが1つ空く。さらに、マクラーレンかトヨタが、ウイリアムズからニコ・ロズベルクを獲得することになれば、ウイリアムズのシートは2つとも空く。フォース・インディアは、まだラインナップを発表していないものの、エイドリアン・スーティルの残留を望んではいる。一方、スーパーアグリはすでに今シーズンと同じラインナップで来期も臨むことを明らかにしており、ホンダコネクションの門戸は半分閉ざされたと考えられる。