FIA世界モータースポーツ評議会において、F1スパイ疑惑に関与したマクラーレンが支払わなければならない罰金の額が確定したことが明らかにされた。

　今年9月、フェラーリの機密文書を所持していたことで有罪の裁定を受けたマクラーレンは、前回の世界モータースポーツ評議会によりコンストラクターズ選手権からの除外と、史上最高額となる1億ドルもの罰金を言い渡されていた。
　しかし、この罰則が言い渡された時点で、FIAはチームが支払うべき金額は「1億ドルからポイント剥奪の結果として失われたFOMからの収入を控除した額」であるとしており、これは実際に支払われる額はシーズンの終了を待たなければ確定しないことを意味していた。
　そしてシーズンが終了し選手権ランキングが確定したことを受け、FIAはチームによって支払われる額が5千万ドルを超えること、ならびにその資金がFIAによってF1に再投資されることを明らかにした。

「9月13日の世界モータースポーツ評議会の裁定に基づき、12月にはFIAに対して5千万ドルを超える額が支払われる」と、FIAの声明は述べている。
「この資金はFIA開発基金の設立に用いられる。同基金は各国のモータースポーツ統括機関の業務を支援することで、特にモータースポーツのインフラストラクチャについて支援を必要としている国々において、より安全なモータースポーツの開発を世界的に促進するものである」
「同基金の委員会にはメルセデスとフェラーリの代表も招かれる予定である」

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