ペドロ・デ・ラ・ロサが来季もマクラーレンに残るとコメント、これによってプロドライブとマクラーレンとのカスタマーカー契約は流れたとのうわさが加速することになりそうだ。
今年マクラーレンを襲ったスパイ疑惑問題において注目を集めたデ・ラ・ロサは、F1きっての開発ドライバーと目されており、2008年はプロドライブのレースドライバーとなるのではないかと見られてきた。来年F1デビューを予定しているプロドライブは、かなり以前からマクラーレンとのカスタマーカー契約を発表するものと予想されてきたためだ。
しかし先週、マクラーレンとプロドライブの取引は決裂したとのうわさが流れ――これについてはプロドライブは否定している――、カスタマーカー問題が調停裁判所に持ち込まれるとのうわさもある中、デ・ラ・ロサはスペインメディアに対し、2008年は、ふたつのF1世界タイトル獲得を目指すマクラーレンの一員として働くと語った。この発言は、プロドライブの来季参戦に関し、さまざまな憶測を呼びそうだ。
「契約はあと2年残っている。僕はこのチームにいられてとても幸せだ」という彼の発言がマルカ紙に掲載された。
「この先もこのチームとの関係を続けていく。レースに勝つ力を持った非常に強いチームにいられて、とても満足している」
デ・ラ・ロサは、なぜ自分がプロドライブのドライバーとしてうわさされてきたのか理解できると述べたものの、プロドライブとの契約はありそうにないことを暗に示した。
「それもひとつの選択肢ではあったが、状況はかなりトーンダウンしてしまった」とデ・ラ・ロサは主張している。
「僕は今のマシンの開発に携わってきたわけだから、(そのうわさは)論理的ではあった。(プロドライブにとっては)マシンをよく知っているドライバーを雇いたいだろうからね。でも今となっては、それが実現するとは思わないよ」
「2008年と2009年は、マクラーレンにいるつもりだ。契約がまだ残っているからね。
ここにいられて満足しているよ。彼らは僕を尊敬してくれる。チームとの関係はとてもいい。相変わらずね」