フェラーリのキミ・ライコネンは、チームと、以前所属していたマクラーレン・メルセデスとの間に起こっているスパイ騒動には巻き込まれたくないと語っている。
今週末に行われるハンガリーGPの木曜日記者会見の場において、“アイスマン”ことライコネンは、自分が知る限り、トラック上でマクラーレンを破る以外の方法で、有利な立場に立つことをチームは考えていないと語っている。
「人から聞いた以外のことはまったく知らないし、本当に関わり合いたくはない。だから良いとか悪いとか、僕にとってはそれ以前の問題だ」とライコネン。
「僕がどんなことを考えようとも、そのことが事態を変えるわけではない。僕にできるのは、決定に従うだけのことだし、決定を下す人は別にいる。どんなことに関しても必ず理由ってのはあると思うよ。だから僕らはこれからの成り行きを見守ろうと思っている」
「僕らが、レースに勝つために可能な限りハードにプッシュしているのは疑いのないところだ。そして、すべてのレースで勝利を挙げてポイントを獲得すべく戦っているんだ。それがレースの唯一のあり方だよ。それ以外の方法で優位に立とうなんてまったく思っていない。何か起こったとしてもそれはレースと関係ない別の話だし、僕らはこれまでどおりレースを続けるよ。レースでマクラーレンに追いつきたいと思っているんだ」とライコネンは語った。
また、選手権獲得の望みに関してライコネンはまったく諦めてはおらず、ドライバーズタイトルを獲得する可能性は充分にあると語る。
「これまで結果が伴わないこともあったけど、それでもトップからのポイント差をそう離されているわけでもない」
「先日のレースではさまざまな事が起こり、ある人々は突如として多くのポイントを獲得し、それ以外の人たちは獲得することができなかった。しかしまだ多くのレースが残されている。だから僕らはプッシュし続ける。ここ5レースのような速さをキープできればまだまだ僕らにもチャンスはあると思っている」とライコネン。
「僕らは自分たちのチームが速いということはわかっている。これまでにも進歩は果たしてきたと思っているし、モナコの時よりも強くなっているはずだ。果たしてここでマシンはどうなのか、明日を楽しみにしたいと思う。先週のテストからいくつか新しいパーツを取り入れている。それが役に立つと思うんだ。ここはかなりバンピーなトラックだし、縁石に乗り上げなければならないので、新しいパーツが有効だと思っているんだ」