フェラーリの新CEOであるジャン・トッドは、チームのヒーロー、ミハエル・シューマッハーが、キミ・ライコネンに道を譲るために引退に追い込まれたのではという噂について、改めて否定した。

　スクーデリアとの契約を早くに決めていたキミ・ライコネンのフェラーリ入りについて、シューマッハーは不満を持っていたのではないかという噂がパドックで根強く残っている。しかしトッドは、5回のワールドタイトルをチームにもたらしたドライバーをチームから排除する理由はどこにもなかったと主張した。
「シューミは精神的にとても強い。彼はいつでも、何をすべきか、どう決めるべきかを分かっていた」とトッドはイタリアの新聞“コリエーレ・デラ・セラ”に語った。
「我々は、彼ができる限りベストな状況で将来を考えることができるように留意した。彼に一度でもプレッシャーをかけたことはない。我々はフェラーリの将来を考えなければならなかった。それだけだ」

　2007年、ライコネンはフェリペ・マッサとタッグを組む。スクーデリアを“ゼロからスタート”させたいというのがトッドの思いだが、シューマッハーもこれまでの経験を活かし、引き続きチームに貢献することになるという。
「2006年、一時代が終焉した。新しいスタートを切る準備は出来ている。しかしながら、シューマッハーは去ったわけではなく、相談役として引き続きチームに残る。世界でもたぐいまれなる彼の知識や経験を、チームのために活かしてもらうつもりだ。それは失うことができない、貴重な財産である」

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