チームはいまだに来るシーズンのドライバーラインナップを正式発表していないが、スコット・スピードは自分がスクーデリア・トロロッソと共に2年目のシーズンを過ごすことになるのは間違いないと信じている。
スピードは昨年ビタントニオ・リウッツィと並んでSTRのラインナップに加わり、F1デビューを果たした。そして比較的早い時期から、チームは07年シーズンもこの若手コンビを継続して走らせると言われていながら、正式にはまだ何も発表されていない。それどころか、最近のテストではチャンプカーのタイトルウイナー、セバスチャン・ブルデーを招いたり、ティアゴ・モンテイロが加入するとのウワサも立つなど、状況はスピードとリウッツィのシートが当初思われていたほど確実なものではないかもしれないことを示唆している。
だが、先日Speed TVの取材に答えて、スピードは自分がもう1年同じチームで走るのは間違いなく、体制は「何も変わらない」と確信していると述べた。
「僕にとっては、最初から何の疑いもないよ。何らかの理由があって、チームはまだラインナップを正式に発表していないけど、僕は何かが変わるとは思っていない。僕らは全く心配していない。僕らというのは、つまりレッドブルとチームの中で僕が話をした全員という意味だ。誰も放り出されたりはしないはずだ」
さらに彼は、“本家”のレッドブル・チームから譲り受けたフェラーリV8エンジンを積むトロロッソのニューマシンが、チームの躍進に大いに役立つだろうとの自信を示した。もっとも、パドックの人々の関心は、彼らのSTR2がエイドリアン・ニューエイのデザインしたレッドブルのニューマシンにどれほど似ているかという点の方に集まっているのだが。
「フェラーリ(エンジン)と僕らのニューマシンは、2月の初めには準備が整うはずなんだ」とスピードは言う。
「とにかく新しいクルマに乗るのが待ち遠しいばかりだね。このパッケージは僕らを下位から“中の上”あたりのグループまで押し上げてくれるだろう。今年は去年とは全く違ったシーズンになると思うよ」