満員の観客が詰め掛けたアルテック南アフリカF1x2GPで、第1レースはバス・レインダースが、第2レースはジョニー・ハーバートがそれぞれ優勝を飾った。
昨年から2年連続で、ミナルディは2シーターF1マシンによる“デモンストレーション・レース”を開催した。今回GPマスターズのサポートレースという形で2戦が行われ、ほぼ完璧な天候の下、ドライバーとパッセンジャーの走りっぷりに、観客は大いに沸いた。
まず、第1レースで優勝争いを繰り広げたのは、ベルギー出身ドライバーのふたりだった。レインダース/ロバート・レイ組に続き、デイビッド・サーレンス/グラハム・ジョンソン組が2位でフィニッシュ。3位には、ハーバート/サーシャ・マルティネンゴ組が入った(いずれもふたり目はパッセンジャー名)。
レインダースは次のように語っている。
「最高のスタートをきめ、1周目が終わる頃には3番手につけていた。その後マッテオ(ボッビ)をオーバーテイクして、ピットストップまでは必死にプッシュしたよ。ピットストップの後はデイビッド(サーレンス)が前にいたけど、何とか彼をパスしてチェッカーフラッグを受け、ここ南アフリカで素晴らしい勝利を手にすることができた。すごく楽しかった。なによりも(チャリティーという)正当な理由があってのレースだったしね」
続く第2レースは、ライアン・ハンター‐レイが印象深い走りでスタートからフィニッシュまで先頭を走り続けたのだが、規定のピットインを行わず、ペナルティーにより降格された。そのため、ハーバート/フレッド・コーツァー組が繰り上げで優勝を果たし、2位にはアラン・バン・デル・メルベ/サラ・ジェーン・トラッター組が、3位にはパトリック・フリーザッハー/ニック・ウイリアムソン組が入った。
ハーバートは次のようにコメントした。
「僕自身としては、両レースともパッセンジャーにいい走りを楽しんでもらえたので、その点が良かったと思う。何台かオーバーテイクしたけれど、そこで僕らドライバーがレースをしている時の感覚を、彼らに分かってもらえたんじゃないかな。今日僕自身が楽しんだように、きっと彼らも楽しんだことだろう。そういう意味でもこのF1x2GPの週末は、今回も大成功だったと言えるね」
第1レース
1位
Bas Leinders/Robert Wray
2位
David Saelens/Graham Johnson
3位
Johnny Herbert/Sasha Martinengo
4位
Patrick Friesacher/Brian Kennedy
5位
Matteo Bobbi/Alistair McArthur
6位
Ryan Hunter-Reay/Delen Naidoo
7位
Alan van der Merwe/Peter Wharton Hood
リタイア
Gianni Morbidelli/Gary Formato
第2レース
1位
Johnny Herbert/Fred Coetzer
2位
Alan van der Merwe/Sarah Jane Trutter
3位
Patrick Friesacher/Nick Williamson
4位
Bas Leinders/Joe de Beer
5位
Tarso Marques/Pedro Rodrigues
6位
Ryan Hunter-Reay/Joana Koornneef
リタイア
Zsolt Baumgartner/Claudio Musso
リタイア
David Saelens/Linda Bam