レッドブル・レーシング代表、クリスチャン・ホーナーは、マクラーレンのテクニカル・ディレクターであるエイドリアン・ニューエイの加入は、チームに勝利をもたらすものになると信じていると語っている。
F1界でもっとも優れたデザイナーのひとりとして広く知られているニューエイはこれまで、マクラーレンとウイリアムズの両方で、ワールドタイトル獲得に貢献している。彼は1月末にはレッドブルに合流し、チーフ・テクニカルオフィサーの任を与えられ、再びデイビッド・クルサードとタッグを組むことになる。ホーナーは、ニューエイの役割が、上位を争うチームとなる上での重要なファクターとなると考えている。
「デイビッドがグランプリで挙げた勝利のほとんどは、ニューエイが設計したマシンによるものだった」とホーナー。「彼が来ると言ったらデイビッドは喜んでいたよ。彼の加入によって我々は2008年までには勝利を飾ることができるだろうと思っている」。
「ニューエイのこれまでの実績は素晴らしいものだ。彼がデザインしたマシンが挙げた勝利は100以上、そして世界タイトルの獲得数は12を数える。また、彼がいかにチームにとって重要かは、彼がウイリアムズを離れて以来、ウイリアムズが挙げた勝利はわずかに10レースという事実が物語っている」
ニューエイがレッドブルに移るのは新年を迎えてからのことになり、実際には2006年用マシンに対する彼の影響は最小限のものとなるだろう。だが2007年シーズン用の車両開発に集中してもらうことで、やがてはチームがF1でウイナーとなる目的を果たせるだろうと考えている。
「ニューエイが加わる際には、バーレーンへ向けてのマシンは大方出来上がっているだろうが、シーズン中から開発に携わってもらうことになる」とホーナー。「彼の向く先は2007年のマシンにあり、その先に我々の上位争い、そしてレースでの勝利、さらには最終的に世界チャンピオンの獲得がある」。