今週末に鈴鹿で行われるF1日本GPにおいて、ウイリアムズBMWのドライバー、マーク・ウエーバーは、マニュファクチャラーポイントでBARホンダとの差を維持し、ポジションを保つことを目標としている。
ドライバーズチャンピオンシップでは、ウエーバーは現在29ポイントを獲得、10位に位置している。一方、BARホンダのジェンソン・バトンは32ポイントで9位となっている。
「多忙な1週間を過ごした後に鈴鹿に向かう」とウエーバー。「ブラジルから直接スペインへ飛んでヘレスで2日間テストをしたんだけど結果は上々だった。2日間トータルでかなりの距離を走りこむことができたんだ。そこでマシンの電気系およびメカニカルな部分に幾分変更を施した。それからミシュランのタイヤテストのプログラムをフルにこなした。僕が彼らと共に働くのはこれが最後となる。来シーズンからはブリヂストンにスイッチするからね」
「鈴鹿はすごく独特なサーキットだ。8の字構成のトラックで、スローなコーナーやテクニカルなコーナーもあるけど、何と言っても特徴的なのは素晴らしいハイスピードコーナーだ」
「シーズン終盤に鈴鹿のような素晴らしいサーキットで走れるのは嬉しいことだ。というのもこのV10エンジンとももうお別れなんだけど、鈴鹿のような速くて流れるようなサーキットだとこのエンジンのポテンシャルをフルに発揮できるからね。日本GPでの僕らの目標はシンプルにトライすること、それとポイントを稼いでBARとの差を維持することだね」
アントニオ・ピッツォニアは、5.8キロにおよぶ鈴鹿サーキットを全く知らないため、日本GPは大きなチャレンジになると語っている。
レギュラードライバーのニック・ハイドフェルドが自転車での事故で怪我を負い、その代役を務めるピッツォニアは、少しでもバーチャルな走行距離が伸ばせるようにと、ウイリアムズが所有するコース用シミュレーターを使う予定だ。
「日本でレースに出るのが本当に楽しみだよ。サーキットのことは全然知らないから、僕には大きなチャレンジになるだろうね」とピッツォニア。
「知らないコースを走るのは、いつも相当にエキサイティングだ。だけど、鈴鹿については、とりわけ他のドライバーたちから好意的な話をたくさん聞いているから、ドライブするのが待ちきれないよ。チームのシミュレーターで練習するつもりなんだけど、コース学習には最適な方法だ。もちろん、実際にドライブする以外では、という意味だけどね!」
前回の母国グランプリが早く終わってしまったことで、彼のBMW V10エンジンには走行距離での余裕があり、ピッツォニアはそれによる利益を得られそうだという。
「ブラジルでは決勝で限られた距離しか走れなかったので、僕のエンジンには、まだ距離的な余裕がある。その分、金曜日と土曜日に少しだけ余分に走りこめるだろうし、そこでコースに慣れることができると思う」と、ピッツォニアは説明する。
「2001年に鈴鹿に行った時は、ただの傍観者だった。今年は、そこに戻ってレースに出られるんだから、すごく嬉しいよ」