さまざまなモータースポーツ界のトップスターたちが、12月にパリのスタッド・ドゥ・フランスで行われるレース・オブ・チャンピオンズとネイションズカップへの参加を表明した。
昨年、パリに移ったこのイベントでは、ヘイキ・コバライネンがレース・オブ・チャンピオンズのタイトルを獲得して大きな反響を呼び、また、セバスチャン・ロウブとジャン・アレジのチームが彼らを応援するフランスのファンの前で、ネイションズカップを獲得した。
これら3人のドライバーはすでにタイトル防衛のために今年もパリへ赴くことを明らかにしている。また、今週末に行われるラリージャパンで表彰台に上ると2年連続でWRCのタイトルを確定するロウブは、ネイションズカップを守るためだけでなく、レース・オブ・チャンピオンズの獲得も狙いたいと語っている。
「またネイションズカップで勝ちたいと思っているんだ。それだけじゃなくって今度はレース・オブ・チャンピオンズのタイトルも獲得したい」とロウブ。「いろいろなモータースポーツのビッグネームが集まるこの大会の方式は本当に楽しいね。それにレース・オブ・チャンピオンズを楽しみにしているもうひとつの理由は、フランスのファンの前で走りを見せられる数少ないチャンスのひとつだからなんだ」
コバライネンは2004年同様、2度のWRCチャンピオンとなりレース・オブ・チャンピオンズのウィナーともなったマーカス・グロンホルムと組んでチーム・フィンランドとしてイベントに参加する。ロウブのコメント同様、コバライネンもぜひ再びタイトルを獲得したいと語っている。「僕が2004年のチャンピオン・オブ・チャンピオンズのタイトルを取ったのは大きな反響を起こしたね」と、GP2タイトルの可能性を持つコバライネンは語った。「おかげでよく話しかけられるし、そのレースのことを話してくれといつも言われるんだ。アメリカでもそうなんだよ! 今年のインディアナポリスGPでは、アメリカ人が僕のことをよく知っていたのには驚いたし、ミハエルに勝っておめでとうと言われたよ。今年もパリに行ってまた勝利を手にするよ」
その他、参加を表明しているナショナルチームにチームGBがある。このチームはデイビッド・クルサードとコリン・マクレーという構成だ。彼らは昨年のイベントでネイションズカップを獲得できなかったことを残念がっており、今年は挽回を狙っている。またチームUSAは、X−ゲームズのスター、トラビス・パストラナと、NASCARのエース、ジェフ・ゴードンを擁してイベントに参加する。
「去年、レース・オブ・チャンピオンズを獲れなかったことを悔やんでいる。でも今年もイベントに参加することを本当に楽しみにしているんだ」とゴードン。「トラビスと僕は、ネイションズカップをアメリカに持ち帰りたいと思っているんだ。彼は最近ラリーカーを経験しており(アメリカン・ラリー・チャンピオンシップ)チームに大きな力となる」
主催者IMPの代表、フレデリック・ジョンソンは、参加表明しているドライバーのリストを見て期待を大きくしており、またこれからも多くのドライバーが参加することとなるだろうと語っている。
「F1、WRC、NASCARなどのトップのカテゴリーのワールドクラスのドライバーのリストは本当にエキサイティングだ。今年のレース・オブ・チャンピオンズのタイトル争いは激しいものとなるだろう」とジョンソンは語る。「その他のチャンピオンの多くも、数週間のうちに参加表明が期待される」