F1ベルギーGPは2日目を迎え、3回目のフリー走行が行われた。トップタイムは1分48秒125でキミ・ライコネン(マクラーレン)がマークし、ファン-パブロ・モントーヤ(マクラーレン)とジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)が2、3番手と続き4番手にはフェルナンド・アロンソが入り、マクラーレンが1-2、ルノーが3-4というオーダーで土曜日最初の走行を終えた。
雨は止み、少しずつコースが乾きつつある中、セッションが開始。気温は15℃、路面温度は16度という発表で、金曜日よりもさらに気温が下った土曜日最初のセッションとなった。
金曜日1回目のフリー走行にエンジン交換を行い、2回目の走行は雨がひどかったったため、1回も走行していないマクラーレンのファン-パブロ・モントーヤが真っ先にインスタレーションラップを始めた。続けてクリスチャン・アルバース(ミナルディ)、ジャック・ビルヌーブ(ザウバー)、キミ・ライコネン(マクラーレン)、レッドブルのふたり、クリスチャン・クリエン、デイビット・クルサードもインスタレーションラップを行う。
開始10分の時点で、ジョーダンの2台(ティアゴ・モンテイロ、ナレイン・カーティケヤン)、フェラーリの2台(ミハエル・シューマッハー、ルーベンス・バリチェロ)もコースイン、マシンの確認を行う。そしてBARのジェンソン・バトンもインスタレーションラップを1回行ったところで、コース上を走行するマシンはなくなり、全車待機の状態となる。
開始から25分になろうというところで、M.シューマッハー、クルサードが再び走行を始める。クルサードはアタックを行い、まずは1分57秒519をマーク。ひとまずのタイムの目安となる。路面は開始時にはウエット宣言されてはいるが、徐々に乾きつつところどころ濡れた部分が見られる状態にまで回復し、タイムはどんどん上がっていきそうな気配だ。引き続きアタックをしたクルサードのタイムは55秒628まで上げ、チームメイトのクリエンも55秒323をマークし、ふたりが順番にタイムを更新。
トヨタのラルフ・シューマッハーもフルラップの走行をし、1分53秒716というタイムを記録、3選手が53秒台というところで他の選手もアタックを行い始める。BARの佐藤琢磨は53秒467をマーク、M.シューマッハーは52秒069で一時トップに立つが、弟のR.シューマッハーが51秒973に入れ、これを塗り替えると、アタック合戦が激化していく。
開始35分でバトンが1分50秒616で50秒台に入れるとM.シューマッハーもこれに続き、モントーヤが1分49秒972でバトンの記録を塗り替える。すると今度はルノーのフェルナンド・アロンソが49秒337でさらに更新。アロンソのチームメイトのジャンカルロ・フィジケラも49秒147でトップに立ち、ルノーの1-2を確立するが、すぐさまライコネンが1分48秒125で“ここでタイトルを決めさせまい”と気合いの走りを見せると、モントーヤも2番手となる48秒516をマークする。
45分が経ちセッションが終わり、マクラーレンのふたりのタイムは破られず、ライコネン、モントーヤ、フィジケラ、アロンソ、M.シューマッハー、バトン、マーク・ウエーバー、クルサードというトップ8となった。佐藤琢磨は12番手、トヨタのR.シューマッハーは9番手、ヤルノ・トゥルーリは11番手のタイムとなった。