2005年F1第16戦ベルギーGPを控え、ルノーのフェルナンド・アロンソとジャンカルロ・フィジケラが、レースの展望などを語った。
Q:フェルナンド、スパについて話してください。
フェルナンド・アロンソ(以下FA):スパはF1で僕が一番気に入っているサーキットだ。どのコーナーが特にいいとは言えない。ラップ全体が楽しいからね。オー・ルージュが一番有名だけれど、どこもF1で走るには素晴らしいところばかりだ。1周が長いので、マシンやエンジンの良し悪し、それにドライバーの良し悪しまではっきり分かる。
Q:スパではどのようなことがマシンに必要ですか?
FA:スパはエンジンにとってとてもハードだと思う。オー・ルージュではコンプレッションが上がり、長い上りのストレートではパワーが必要なので、とても難しく、ベンチでのシミュレーションにも使われるんだ。サーキットによっては、パワーのゲインを感じにくいところがあるけれど、スパではそれがはっきりと感じ取れる。モンツァで使用したエンジンなので、日曜日にいいポジションにつけるよう、プラクティスでは慎重に走らなければならない。
Q:スパでタイトルが決まるのではとみんな言っていますが、どうですか?
FA:スパは僕にとっていい思い出の残るサーキットだ。2000年にはF3000で初優勝したし、去年はリタイアするまでトップを走っていた。週末になれば、僕のタイトル獲得に注目が集まるだろうけれど、僕も、できることなら、タイトルを決めたいと思っている。でも、タイトルを決めるのは他のサーキットでもいい。ブラジルや日本、中国でもね。場所は問題ではない。ベルギーでは優勝を目指していく。その結果、どのような展開になるのか、成り行きを見守っていきたい。
Q:ジャンカルロ、以前ルノーからスパのレースに出たとき(2001年)は表彰台フィニッシュでした。今年のレースを前に、今はどのような気持ちでいますか?
ジャンカルロ・フィジケラ(以下GF):スパでのレースを控え、とてもワクワクしている。特にこのマシンで行うレースだからね。スパはどのドライバーにとってもベストサーキットだと思う。僕らF1ドライバーはスパが大好きだ。とても感動する場面がいくつかある。中でも、オー・ルージュが凄いね。あそこのコンプレッションと、それに続く急な上りのセクションがね。ここ数年はアクセル全開のセクションになっているので、素晴らしい気分が味わえる。その気分は凄すぎて説明できないよ。普段走っているときとはまったく違う感覚なんだ。