ジョーダンのスポーティングディレクター、ジョニー・ハーバートによれば、BARのテストドライバーであるアンソニー・デイビッドソンが、ジョーダンのファーストドライバーになる可能性もあるという。デイビッドソンは、ベルギーGP後に同チームのテストセッションに参加することになっている。
BARがルーベンス・バリチェロと契約したことで、デイビッドソンが来季BARのレースシートを確保する可能性は、大幅に減ってしまった。チームはジェンソン・バトンをバリチェロと組ませたいと強く望んでいるためだ。従って、デイビッドソンはよそのチームをあたらない限り、もう1年テストドライバーに甘んじることになるかもしれない。デイビッドソンがGP出走3回という記録をさらに伸ばすために、他のチームの可能性を探ることを、BARチームはすでに許可すると述べている。
もしジョーダンでのテストがうまくいけば、デイビッドソンは、チームがミッドランドF1と改名される2006年にラインナップに加わるかもしれない。元F1ドライバーであるハーバートは、デイビッドソンが新チームを率いるのに理想的な人物だと語った。
「彼は、このチームの将来に関して、素晴らしい核になれるタイプのドライバーだ。だから、この話をまとめられればいいと思う」とハーバートはロイター通信に対して語った。「彼は真剣に検討したくなるだけの人材だし、リーダーになってほしいと思うようなドライバーだ。間違いなく、ドライバーの中でも上の方だよ」
「もし私たちがすべてをまとめられて、双方にとって、また彼のキャリアやミッドランドでの新たなキャリアの将来にとって、相応しい契約を結べるようになれば、それは非常に好ましいことだと思う。彼は自分が満足できるかどうか分かるだろうし、私たちにも分かるだろう」