イタリアGP2回目のフリー走行が行われ、トヨタのサードドライバー、リカルド・ゾンタが一番時計。トヨタのレギュラー勢、ヤルノ・トゥルーリが8番手、ラルフ・シューマッハーが14番手。佐藤琢磨(BARホンダ)は17番手、チームメイトのジェンソン・バトンは18番手となるタイムで本日の走行を終えている。
金曜日2回目となるフリー走行は気温32℃、路面温度46℃と、晴天により先程のセッションよりも暑い状況でスタート。開始早々に走り出したのは、マクラーレンのペドロ・デ・ラ・ロサ、レッドブルのビタントニオ・リウッツィ、トヨタのリカルド・ゾンタ、ミナルディのエンリコ・トカチェロ、ジョーダンのニコラス・キエーサの第3ドライバーたち。しかし、キエーサはいきなり、エンジンから白煙を吐いてストップしてしまう。
レギュラードライバー勢からも早めにインスタレーションラップへと向かうドライバーも見られ、ミハエル・シューマッハー、ルーベンス・バリチェロのフェラーリ2台、ジャック・ビルヌーブ、フェリペ・マッサのザウバー2人、BARのジェンソン・バトンなどが走行を開始している。マッサ、シューマッハー、バリチェロ、ビルヌーブ、バトンは10分目の時点で早くもタイムをマーク、トヨタのヤルノ・トゥルーリもこれに加わり、トップタイムのデ・ラ・ロサの1分22秒132に続くレギュラー勢のトップは1分23秒台中盤くらい、総合で3番手前後のタイムで順番が刻一刻と変わっていった。
セッションの1/4が過ぎようというところでキミ・ライコネンがコースイン、いきなりデ・ラ・ロサのタイムを破り、1分21秒735をマークすると、ピットに待機していたドライバーたちもコースに向かい出してきた。佐藤琢磨も走り出し、20分の時点で1分23秒832をマークして10番手につけている。ここで全く走行を始めていないのは、ルノーのフェルナンド・アロンソ、レッドブルのデイビッド・クルサード、クリスチャン・クリエンの3人という状況。
セッションの半分が過ぎたところで5番手タイムをマークしていたM.シューマッハーがパラボリカでスピン。後ろ向きにタイヤバリアへとヒットして、シューマッハーにはケガがないものの、マシンは壊れ、このあとの走行は行えなくなった。
残り時間あと25分のところで、ようやくルノーのフェルナンド・アロンソがインスタレーションラップを開始、そこから一発目のフルラップのタイムは1分22秒897で9番手となる。それからしばらくして、ファン-パブロ・モントーヤが1分21秒583をマークしてトップに立つと、ライコネン、デ・ラ・ロサの順でマクラーレンが1-2-3を形成する。
すると今度はゾンタが大きくタイムを伸ばし21秒409でモントーヤの前のトップに浮上、引き続きタイムを伸ばしていく。残り10分強のところで上位は21秒台でのタイムの攻防となってきた。ライコネンが再び走行開始、ゾンタも最後の走行へと向かい、ライコネンは21秒735、ゾンタは20秒531とただひとり20秒台へと入り、トップで1時間のセッションを終えた。
マクラーレンは2-3-4番手と比較的好調、ルノー勢はこのセッションでは中位となっている。佐藤琢磨は23秒223で17番手でセッションを終えている。セクタータイムは全セクターともゾンタがベストをマークしている。