F1トルコGPはマクラーレンのキミ・ライコネンが1分26秒797でポールポジションとなった。トヨタのヤルノ・トゥルーリは予選5番手、ラルフ・シューマッハーは9番手。日本勢はBARホンダのジェンソン・バトンと佐藤琢磨はともに同じコーナーでマシンの挙動が乱れるなど13番手、14番手となってしまい、04年チャンピオンのミハエル・シューマッハーもアタックを止め最後列からのスタートとなる。
天候は晴れ、気温は29度、路面温度40度というコンディションでトルコGPの予選は13時(現地時間)からスタートした。
まずはデイビッド・クルサード、クリスチャン・クリエン、ロバート・ドーンボス、ファン-パブロ・モントーヤ、ジャック・ビルヌーブの5台がアタックし、モントーヤが1分27秒352でトップに立つ。今回が2回目の予選となったドーンボスはアタックの途中でマシンが炎上。コックピットを降りた。ビルヌーブも8コーナー出口でオーバーランの後コースに戻りはしたがスピン、ノータイムとなった。
続く第2グループに入り、クリスチャン・アルバース、フェリペ・マッサ、ティアゴ・モンテイロ、ナレイン・カーティケヤン、フェルナンド・アロンソの順で走行を行い、9番手アタックのカーティケヤンは午前中にエンジン交換をしたため、決勝スタート順を考慮し予選アタックを行っていない。続く10番手アタッカーのアロンソは1分27秒050でトップに浮上した。
予選アタック台数が残り10台を切り、ルーベンス・バリチェロ、ジャンカルロ・フィジケラ、佐藤琢磨、マーク・ウェーバー、ニック・ハイドフェルドがアタックした。12番アタックのジャンカルロ・フィジケラは、アロンソより0.011秒速い1分27秒039のタイムでトップに躍り出た。
13番手スタートの佐藤琢磨は午前中のフリー走行を6番手で終え上位グリッド獲得に期待が掛かったものの、8コーナー出口でオーバーラン。しかし、舗装されたランオフエリアを通りコース復帰。しかしこのロスが響いて琢磨は最終的には14番手という残念な結果となった。
そして最終グループに入り、16番手アタックのジェンソン・バトンはセクター1では速く、フィジケラのタイムを刻んだものの、8コーナーでマシンの挙動が乱れてオーバーラン。この影響から13番手に終わった。続いてスタートしたヤルノ・トゥルーリは、セクター1、2ともに遅れタイムが伸びず5番手。その後アタックしたラルフ・シューマッハーも10コーナーでバトンと同様にマシンの挙動が乱れてタイムが伸びず9番手。
さらに19番出走のミハエル・シューマッハーも10コーナーでスピンを喫してアタックを中断。ノータイムに終わった。そのままフィジケラのポールポジション獲得で予選は終了するかと思われたが、やはりそれを阻止したのはライコネン。各マシンがミスするなかライコネンはセクター1、2ともにフィジケラよりも速いタイムで通過。そのままの勢いを維持してライコネンは1分26秒797のタイムでトップに浮上しポールポジションを獲得した。
これにより決勝のグリッドはポールライコネン。2番手フィジケラ、3番手アロンソ、4番手モントーヤ、5番手トゥルーリというトップ5。グリッド後方にM.シューマッハーが最後列、これまで好調だったBARホンダのバトンが13番手、佐藤琢磨は14番手から決勝レースに挑むこととなったが、土曜のフリー走行では速さを見せていただけに、決勝ではこの3台の追い上げが楽しみとなりそうだ。