ジョーダンは、現在チームJLRと共にフォーミュラ・ルノーUK選手権を戦うジェイソン・タヒンチョグルが、来週末のトルコGPでデモンストレーションランを行うことを明らかにした。これによって彼はF1をドライブする最初のトルコ人ドライバーになる。
タヒンチョグルは決勝レース当日にジョーダン・トヨタEJ15でデモンストレーションランを行う。2002年にジョーダンがハンガロリンクでハンガリー人ドライバーのゾイト・バウムガルトナーを走らせたのと同じ趣向だ。
「私たちはジェイソンにこの素晴らしい機会を与えることができて、たいへんうれしい。彼は若く聡明で速いドライバーであり、フォーミュラ・ルノーUK選手権でその才能を発揮している」と、ジョーダンのマネージングディレクター、コリン・コレスは言う。「史上初めてF1カーをドライブするトルコ人ドライバーになること、特にそれを新設されたサーキットに集まった母国の観衆の前で実現できることは、彼にとって決して忘れられない経験になるだろう」
タヒンチョグルもこの機会を得たことを喜んでいる。彼はすでにシルバーストンでEJ15のシェイクダウンテストも済ませ、十分な自信を感じているという。
「まず始めに、ジョーダン・グランプリと僕のトルコのスポンサー各位に感謝したい。彼らはトルコGPの日曜に行われるデモンストレーションランに備えて、僕がクルマとチームに慣れるために、シルバーストンでシェイクダウンを行う手助けをしてくれた」と、タヒンチョグル。「僕にとってF1カーをドライブするのは初めてのことで、走った距離も限られていたことを考えれば、このテストはF1の加速とブレーキングに慣れるためにたいへん有益だった。正直に言って、最初はとにかくすごいクルマだと感じた。今までに乗ったどんなクルマともまるで違うことに驚かされたよ。それでも何周か走った後には、そのスピードとブレーキングにも慣れてきた。だが、プロのドライバーとしてやるべきことは、可能な限り最良の仕事をすることだ。おそらく僕はF1カーを経験した最初のトルコ人ドライバーであり、それが大きな話題になっているところだけど、僕自身はあくまでもひとりのプロフェッショナルドライバーとしてこのプログラムに取り組み、エンジニアやメカニックたちと意見を交わした」
「母国の観衆の前で走れるというのは、素晴らしいシナリオだ。結局のところ、トルコの人々やファンの夢は、トルコ人ドライバーが母国のサーキットでF1カーをドライブするのを見たいということなんだ。僕にとっても最高の気分だろうね。ジョーダン・グランプリの人々と共にこの仕事を立派にやってのけて、最高の成果を得たいと思っている」