現在の選手権リーダー、フェルナンド・アロンソは、今週末、自身のF1初勝利の地を再訪する。そして、今年の彼は、ドライバーズ選手権のトップの地位をさらに確実なものにしようとしている。
「ハンガリーは2003年に僕がF1初優勝を記録したところだから、とてもいい思い出がある」とアロンソ。「実際、僕はこのサーキットが好きだよ。かなり低速だけど、ドライバーにとってはいいリズムがあるんだ。暑い中でのレースに耐えるには、高いレベルの身体的な準備が必要だね」
「初優勝の後、ハンガロリンクは僕にとって少し特別な場所になったと思う。街やパドックや雰囲気を含めて、この週末全体を心からエンジョイしたい。とても楽しみにしているよ」
「サーキットはかなり複雑で、モナコに次いで2番目に平均速度が低い。低速コーナーの立ち上がりでの優れたトラクションが必要だけど、同時に安定したフロントエンドも重要になる。奥の深い低速コーナーで完全にクルマをコントロールする必要があるからね。アンダーステアは大きなタイムロスにつながるんだ」
「それに、意外かもしれないけど、ここではエンジンもきわめて重要だ。低回転からの優れたドライバビリティと、気温がきわめて高い環境に耐える能力が要求される。ここは低速コースでありながら、多くの領域で厳しい要求を突き付けてくるんだ」
チームメイトのジャンカルロ・フィジケラは、今度の日曜日もR25が高い競争力を発揮するだろうと予想する。
「僕はいつでもハンガロリンクでのレースをエンジョイしている。低速コーナーがたくさんあって、ドライバーとエンジニアにとってはかなりチャレンジングで難しいサーキットだよ」
「低速部分でいいトラクションが得られるセットアップを見つける必要があるんだけど、同時に回頭性と全般的なグリップレベルの高さも要求される。でも、こういうダスティなトラックではそれがなかなか難しいんだ。もうひとつ考慮すべき点は、ドライバーにとってもタフなレースであるということだね。いつも気温が高いので、精神的にも肉体的にもとても厳しい。しかもコーナーの数が多いから、最初から最後までずっと気が抜けない。高いレベルの持久力が必要なんだ」
「このサーキットはタイヤにとってもかなり厳しいかもしれない。低速コーナーからの立ち上がりが多い上に気温も高いからね。いいグリッドポジションを手に入れるための予選のパフォーマンスと、レースでのタイヤの耐久性の適切なバランスを見つけることが最も重要になるだろう」
「ルノーはいつもここでは強さを発揮してきた。今年もR25はきわめてコンペティティブなはずだと予想している。クルマのバランスは安定しているし、ドライブしやすい。それはこういう過酷なレースでは大事なことだ。それにトラクションもいいし、ブレーキも強力だ。このコースでもいくつかの場所ではブレーキングが重要なんだ」
「新しい開発部品も投入されることになっているし、予選の出走順もセッション後半のいい位置だ。ここではセッションが進むほど路面の状況が良くなるからね。僕としては、きわめて高い競争力を期待できると考えている」