テストが禁止となる夏休み期間前のテスト最終日、ブリヂストン勢のフェラーリとジョーダンは、できる限りバラエティに富んだテストを行うため、ポールリカールHTTTサーキットの2種類のコースで走行した。
ワールドチャンピオンのミハエル・シューマッハーは、フェラーリで初めの3日間のテストを担当したマルク・ジェネからマシンを引き継いだ。また、ポルトガル人のティアゴ・モンテイロは、チームメイトのナレイン・カーティケヤンから引き継いで、ロバート・ドーンボスと共に2台目のジョーダンでテストを行った。両チームは、午前中のセッションでは5.8kmの1C-scのコースを使用し、午後にはより短い4.1kmの2C-scのコースを使用した。
注目すべきことに、シューマッハーはポールリカールでドライブするのはまったく初めてだったが、それでもやはり、フェラーリが今後のドイツとハンガリーでのレースに向けてF2005のパフォーマンスに磨きをかけていくのにあたり、トップタイムをマーク。シューマッハーはこの日、661kmを走破し、一連のブリヂストンタイヤの評価テストを行うなかで、それぞれのレイアウトについて1分34秒327と1分10秒923のベストタイムを記録した。
ドーンボスは、マシンの重量配分変更の試みがうまくいき、最高のバランスでは、コーナーへのブレーキング時によりアグレッシブにドライブできるようになったという。オランダ人のドーンボスは、同僚たちよりもロングランを行い、様々なトラクションコントロールのセッティングもテスト。その後、昼の少し前に、モンテイロにバトンタッチした。
そのモンテイロは、両レイアウトで2番目となるタイムを出したが、どちらも約3秒シューマッハーに遅れをとった。1台のマシンをドーンボスと共用するため、モンテイロは午後からたくさんの仕事をスタートしたのだが、様々なセッションの中で1分37秒324と1分12秒747のベストタイムを出している。
Track solution 1C sc
Michael Schumacher
Ferrari-Ferrari
1'34.327
56Laps
Tiago Monteiro
Jordan-Toyota
1'37.324
28Laps
Robert Doornbos
Jordan-Toyota
1'37.976
27Laps
Track solution 2C sc:
Michael Schumacher
Ferrari-Ferrari
1'10.923
81Laps
Tiago Monteiro
Jordan-Toyota
1'12.747
55Laps