先月下旬、多くの人が手に入れたいと望んできたイギリスの自動車用ナンバープレートがオークションに出品された。落札者は電話による匿名の参加者であったため、落札した人物を巡って様々な憶測が流れている。
問題のナンバープレートは「F1」と「1F」。6月24日、チャールズ・マーチ卿主催のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで、ボナムズの開いたオークションに2つのプレートが出品されると、大きな反響を呼んだ。特に「F1」のプレートは、F1関係者同士が電話で落札競争を展開するだろうと見られていた。
最初にオークションに出品されたのは「1F」のプレート。もう1枚に比べて価値が低いとみなされていたプレートだが、オークションが始まるとかなりの注目を浴びた。オークションは1万ポンドから始まったが、すぐに1000ポンドずつ上がっていき、電話による参加が始まると、さらに5000ポンド、1万ポンドと値が上がっていった。最終的に「1F」のナンバープレートは13万ポンドで落札されたが、落札者の氏名は匿名のままだった。
オークションのハイライトは「F1」のナンバープレート。これまで「F1」の著作権のために戦ってきたバーニー・エクレストンが落札するだろうと多くの人々が予想する中、オークションは始まった。
3万ポンドから始まったオークションは一気に1万ポンドも値が釣り上がった。会場内で10万ポンドまで値が上がると、電話による落札希望者と会場内の落札希望者との競り合いが始まった。しかし、すぐに電話による参加者だけの競り合いとなった。その後も、15万ポンド、16万ポンドと値が上がっていき、最終的に17万ポンドで落札された。
2枚のナンバープレートの現在の所在地と落札者についてはいまだ不明だ。少なくとも、週末のシルバーストンでは、エクレストン所有の車には「F1」のナンバープレートはついていなかった。