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バトン、フェラーリ入りのウワサに「ノーコメント」

2005年7月12日

 BARホンダのチームリーダー、ジェンソン・バトンは、2006年にフェラーリに加入するのではという報道について、認めもしなければ、否定もしなかった。

 イギリスのタブロイド紙デイリー・ミラーによると、バトンは「ルーベンス・バリチェロの代わりとして2年契約を打診され」ており、「ミハエル・シューマッハーが引退した際には、チームのナンバーワンの座を引き継ぐことができる、と聞かされている」という。
 やや突飛とも思える報道だが、少なくともバトン本人は面白がっていた。
「ああ、それなら僕も土曜日の朝に読んだよ」。イギリスGP予選でフロントロウを獲得するという衝撃のパフォーマンスを見せたバトンは、この「報道」について問われ、そのように答えた。
「いい話だろ!」とバトン。「だけど、来年の行き先については何も話せない。僕は、かなりいい人生の瞬間を楽しんでいるだけなんだ」
 それ以上は語らなかったが、その報道を否定するかという問いに対して、「(否定は)しない。でも、来年の行き先については何も話せない。その一言に尽きる。イエスともノーとも言うつもりはないよ」
 しかし、バトンの2006年については、BARに残留するか、もしくはウイリアムズへ移籍すると考える方が、より現実的であろう。
 F1のボス、バーニー・エクレストンは、ウイリアムズの方が可能性が高いと見ている。
「もしも私がギャンブル好きならば、来季はジェンソンとウイリアムズの組み合わせに賭けるだろう。なぜなら彼は、ウイリアムズとの契約から逃れられないように見えるからだ――たとえ彼が手を引きたがっているとしても」と、エクレストンは英デイリー・エクスプレス紙に語っている。
「その移籍は、彼のキャリアにおいて最悪のものにはならないと思うがね」




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