1日、英シルバーストン・サーキットにてF1合同テストが行われ、ヨーロッパGPの勝利をあと一歩のところで逃したマクラーレン勢が、失意から立ち直り、1−2を記録した。
コンディションは望ましいものではなく、BAR、ルノー、トヨタの3チームがテスト参加を見合わせ、全5チームによるテスト初日となったが、マクラーレンのペドロ・デ・ラ・ロサが1番手、ファン‐パブロ・モントーヤが2番手タイムをそれぞれマークした。
モントーヤはサスペンションのテストおよびセットアップ作業を行いながら、デ・ラ・ロサとともにカナダ、イギリスの両GPに向けたミシュランタイヤの開発にも力を注いだ。だが、昼下がりから雨足が強くなり、他チームと同様、それぞれのプログラムを中止している。デ・ラ・ロサは、コース上のウエット状態がますますひどくなる中、1分19秒739のベストタイムを記録、モントーヤの自己ベスト1分20秒475をコンマ5秒以上上回った。
3番手は、ヨーロッパGPでポールポジションを獲得したウイリアムズのニック・ハイドフェルド。47周を走行し、自己ベストは1分22秒044であった。ウイリアムズからは、GP2で活躍中のニコ・ロズベルグも参加したが、こちらは最下位だった。マクラーレンと同様、ふたりは主にタイヤ開発に専念したが、ハイドフェルドはシステムの初期チェックも行っていた。その後は雨が激しくなり、2台ともピットに呼び戻された。
レッドブルのクリスチャン・クリエンが4番手。わずかな差でフェラーリのルカ・バドエルが5番手に続いた。バドエルはセットアップ作業とタイヤテストを中心としたプログラムに励んだが、雨が降ったり止んだりしていたため、作業が計画どおりに進まなかったようだ。
6番手はジョーダンのナレイン・カーティケヤン。バドエルとはほぼコンマ3秒差だった。
翌2日は、キミ・ライコネンがデ・ラ・ロサとともに走行する予定だ。また、マーク・ウエーバーがロズベルグと交代し、ハイドフェルドと共にテストに参加する模様。フェラーリはバドエルに代わってルーベンス・バリチェロがテストを行う予定になっている。
Silverstone(6/1)
Leading performances
1
Pedro de la Rosa
McLaren-Mercedes
1'19.739
63Laps
2
Juan Pablo Montoya
McLaren-Mercedes
1'20.475
22Laps
3
Nick Heidfeld
Williams-BMW
1'22.044
47Laps
4
Christian Klien
Red Bull-Cosworth
1'22.563
38Laps
5
Luca Badoer
Ferrari-Ferrari
1'22.930
23Laps*
6
Narain Karthikeyan
Jordan-Toyota
1'23.283
35Laps*
7
Nico Rosberg
Williams-BMW
1'24.097
42Laps
*:Bridgestone tyres